要塞 愛国心 チャラビ 内戦 死刑宣告 前日の続き。 そして戦争は終わらない 〜「テロとの戦い」の現場から 作者:デクスター フィルキンスメディア: 単行本 要塞 バグダッド支局は次第に要塞化していった。(略)厚さ30センチ高さ6メートルのコンクリートの防爆壁を建て、その天辺に有刺鉄線を張った。武装した警備員も雇った。最初は20人で、それから30人、40人と増えていった。しばらくすると、武装した警備員にかかる費用がばかにならなくなった。全員にカラシニコフを買い与え、地下室にあるロッカーにはグレネード弾が置かれた。(略) 元兵士の警備アドバイザーを雇ったのだが、日給は千ドルほどで、スタッフの中で最も高給取りになった。装甲車を三台購入し、その中にはドイツの外交官が所有していたBMWもあり、それは25万ドルもした。買ってからすぐに、そのBMWの屋根にカラシニコフが撃ち込まれたが、見事に貫通を許さ