「祖父が在日韓国人だと伝えたら、婚約を破棄された」 「保守政治家として活動しており、この結婚はできない」 大阪市内の20代の女性が兵庫県内の自治体で市議を務める30代の男性を相手取り、一方的に婚約を破棄されたのは不当だとして、慰謝料など550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。差別や政治信条といった要素も複雑に絡み合うが、法的にみると婚約が成立していたかどうかが分かれ目になる。そもそも「法的に婚約が成立」とは何なのだろうか。祖父が在日韓国人 「気持ち悪いとか、そういう感じなんですか」 男性から結婚できないことを告げられた女性は、こう尋ねたという。 2人が出会ったのは平成24年3月。結婚相談所を通じて知り合い、間もなく交際するようになった。約3カ月後の同年6月、男性は「あなたのことが大好きです」との手紙を渡した上で、「結婚したいと思っています」と口頭で伝達。女性も承諾した。