盲導犬候補の子犬(パピー)を飼育する受刑者向けの教育プログラムで育てられたラブラドルレトリバー(雄、2歳5カ月)が20日、ユーザーの男性(48)らと谷垣禎一法相を訪問しプログラムによる初の盲導犬として認定されたことを報告した。 プログラムを導入しているのは、全国4番目のPFI(官民協働)刑務所として2008年に運営を開始した「島根あさひ社会復帰促進センター」。09年から日本盲導犬協会の支援を受け、受刑者がパピーを生後2カ月から1歳になるまで育てている。受刑者に社会貢献の達成感を味わわせ、更生につなげる目的がある。 法務省によると、同センターで昨年度までに87人の受刑者がプログラムに参加し、22頭を育てた。うち1頭が施設での訓練を経て今年4月、初めて盲導犬の認定を受けた。 ユーザーの男性は谷垣法相から「盲導犬をお使いになってどうですか」と問われ、「目が悪くなる前のスピードで歩けるように