「普通の主婦」「物静かな人」　ボンベ爆発で逮捕の容疑者　近所付き合い乏しく （04/30 21:42、04/30 22:26 更新） 北海道警・札幌北署に激発物破裂容疑で逮捕された主婦の名須川(なすかわ)早苗容疑者（５１）の札幌市北区屯田の自宅周辺では、逮捕の報を知った住人から「まさか…。普通の主婦ですよ」「物静かな人だったのに」と驚きの声が上がった。 近くに住む主婦（５８）は「約３年前に引っ越してきて、高齢の男性と暮らしていた。あいさつしても返事がなかったので付き合いはなかったが」と絶句。 自営業の女性（６５）は「昼間も家におり、仕事をしている様子はなかった。容疑者と警察とのトラブルなんて聞いたことがない」と言葉を失った。アルバイトの男性（６２）は「北区に住んでいる人の犯行かもしれないとは思っていたが、まさかこんな近くに住んでいる人とは。警察の施設を狙うなんてどんな恨みなのだろう」と首を

釧路市の生活保護率、１８年ぶり低下　自立支援プログラムが効果 （05/01 06:45） 【釧路】釧路市は３０日、人口千人当たりの生活保護受給者数を示す生活保護率が２０１３年度は前年度比０・５ポイント減の５４・６となり、１８年ぶりに低下したことを明らかにした。市が０４年度から始めた自立支援プログラムで生活保護から脱した人が１３年度、過去最多の１３３人に上ったことも保護率低下につながった。 １３年度の受給者は同１８２人減の９８５３人。受給６６３７世帯のうち高齢者が最多の４０・３％で、傷病者、母子、障害者と続く。 支援プログラムは、就業やボランティア体験を通じて自立への意欲を高める。この体験を経て１３年度に保護から脱した人は、前年度比９９人増の１３３人となり、受給を取りやめた６８５人の１９・４％を占めた。また、受給は継続しているものの、プログラムを経て就労に至ったケースも最多の３９５人となった

経済効果か、新展示への充電か　北海道・旭山動物園が休園の短縮・廃止要望論に苦慮 （04/28 18:30） 【旭川】「動物園の休園期間をなくして―」。旭川市旭山動物園が、そんな地元経済界からの要望に困惑を深めている。同園は動物の見せ方に常に新しい工夫を加えるため、春と秋に２週間～２０日ほどの休園期間を設けてきた。しかし、動物園は旭川観光の最大の目玉。休園は観光客呼び込みの空白を生むため、短縮・廃止は経済界の切実な思いだ。地域経済活性化か、動物園の魅力アップか。論争が続いている。 ２６日から夏期開園した旭山動物園。ヤギ放飼場に高さ３メートルの平均台のような遊具がお目見えした。担当職員の佐賀真一さん（３４）が、平衡感覚に優れたヤギの能力を見てもらおうと休園中に手づくりしたものだ。 施設の修繕などもあり、職員はほとんど休みを取らずに作業に追われる。坂東元・園長は「休園期間中の取り組みが旭山の個性

パン、出店を断った店の名前で販売　函館のデパート「マルシェ」 （04/29 09:13） 【函館】函館市のテーオーデパートで２６、２７日に開かれた催事「はこだてパンマルシェ」で、実際には出店していない店の名前でパンを販売していたことが２８日、分かった。企画した札幌のブレナイ社は返金などを検討している。 同社によると、イベントには道内の１６店が出店するとしていたが、このうち札幌の「ブーランジェリーコロン」と帯広の「ますやパン麦音」の２店から２６日、「参加していないのに名前が使われている」とテーオーとブレナイ社に問い合わせがあり判明した。 すぐに２店の販売ブースを撤去したが、２店の名前で計約１２０個のパンが売られていた。 ２店ともブレナイ社から出店打診を受けたが断っており、実際に販売されたのはこの２店やほかの参加店と無関係のパンだったという。 同社などによると、２店に出店を断られたことを担当者

夫の執念、捜査後押し　北海道・白老女性溺死、土佐犬飼い主逮捕 （04/24 07:00、04/24 07:55 更新） 【白老】「妻は健康だったし、自分から海に入ったなんて考えられない」―。胆振管内白老町竹浦の海岸で、近くに住む主婦橋場トミ子さんが放し飼いにされた土佐犬２匹に襲われ亡くなった事件では、目撃証言が乏しかった。土佐犬の飼い主逮捕へと苫小牧署の捜査を後押ししたのは、トミ子さんの夫和義さん（６５）の「真実を知りたい」という執念だった。 事件があった２月２６日午前１０時すぎ、現場となった海岸に出掛けた和義さんは、散歩を始めたトミ子さんと別れ、１人で庭に敷くための小石を拾っていた。作業が終わり、携帯電話で連絡を取ろうとしたが不通続き。自宅で途方に暮れていた午後６時ごろ、同署から「身元不明遺体の携帯電話にあなたからの着信がありました」と電話があった。 遺体には動物にかまれた傷痕が複数あっ

Ｕ字溝販売でカルテルか　公取委、北海道・北見の業者など立ち入り （04/23 12:37、04/23 16:01 更新） 道路の側溝に使うコンクリート製のＵ字溝などの販売をめぐり、網走管内コンクリート製品協同組合（北見市）の加盟業者らが価格カルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は２３日、独禁法違反（不当な取引制限）の疑いで、同組合の加盟業者ら計十数カ所を立ち入り検査した。 検査を受けたのは、太平洋建設工業北見支店（北見市）、渡辺組（オホーツク管内湧別町）、共和コンクリート工業北見営業所（北見市）、旭ダンケ道東支店（同管内美幌町）、雄武レミコン（同管内雄武町）、興部生コン（同管内興部町）など。旭ダンケや渡辺組は「調査には協力する」としている。このうち共和コンクリート工業北見営業所には午前１０時ごろ、公取委の３人が検査に入った。 関係者によると、組合は２０１２年ごろから、加盟

弁護団、状況証拠を崩せず　北海道・恵庭ＯＬ殺人　再審請求棄却 （04/22 07:20、04/22 08:27 更新） 恵庭ＯＬ殺人事件の再審請求はかなわなかった。大越美奈子受刑者の弁護団は「不当だ」と批判するが、司法関係者からは「弁護団の主張は的を射ていなかった」との声も聞かれる。 札幌地裁は争点となった遺体の焼損状況について専門家を証人尋問したほか、再審請求審では異例とされる現場調査も行った。道内の元裁判官は、札幌地裁が再審開始も視野に入れていたと推測する。 確定判決が有罪認定の重要な根拠としたのは、被害者の携帯電話の事件後の発着信地点と、受刑者の足取りがほぼ一致するという状況証拠。加藤学裁判長が再審請求審の中で弁護団の見解を尋ねたが、アリバイ成立の可否に焦点を当てた弁護団は、裁判所を納得させるだけの主張を展開できなかった。 専門家の鑑定を基に「灯油１０リットルでは体内は炭化しない」と

前田医師の実刑確定へ　聴覚傷害偽装事件　最高裁が上告棄却 （04/18 07:00） 道内で２００７年に発覚した聴覚障害偽装事件で詐欺と虚偽診断書作成・同行使の罪に問われた医師前田幸昱（よしあき）被告（７９）について、最高裁第２小法廷（千葉勝美裁判長）は同被告の上告を棄却する決定をした。懲役８年とした一、二審判決が確定する。決定は１５日付。 共犯の社会保険労務士や障害年金の不正受給者ら計２３人はすでに有罪が確定しており、これで事件関係者の裁判がすべて終わる。 一、二審判決によると、札幌の耳鼻咽喉科医だった前田被告は、社労士らと共謀。０２～０７年にかけて障害を偽った４２人にうその診断書を作成し、障害年金計約１億６８００万円を不正受給させた。＜北海道新聞４月１８日朝刊掲載＞ 前の記事 次の記事

携帯充電器、特急止める　北海道・清水　乗客のかばん内で発煙 （04/09 12:21） 【清水】９日午前７時１０分ごろ、十勝管内清水町のＪＲ根室線十勝清水駅構内に停車中の帯広発札幌行き特急スーパーとかち２号（５両編成、乗客４７人）で、２号車の車内から煙が発生した。車掌が確認したところ、乗客のバッグから煙が出ていたため、バッグをホームに持ち出し、消火器で消火した。乗員乗客にけがはなかった。 ＪＲ北海道釧路支社と新得署によると、煙はバッグ内にあった携帯電話用充電器から出ていた。特急は安全を確認後、５５分後に運転を再開した。 前の記事 次の記事

福島県沖　原発事故後、魚介類が激増　マダラ１０倍超　生態系への悪影響懸念　北海道・函館の学会 （03/31 21:24、03/31 21:29 更新） 東京電力福島第１原発事故で漁業が制限されている福島県沖で、魚介類の数が事故前よりも大幅に増えているとする福島県水産試験場の調査結果が、函館市内で開催中の日本水産学会春季大会で報告された。操業自粛や出荷規制の影響とみられ、主力魚種のマダラは事故前の１０倍超となった。同試験場は、このまま増えすぎると生態系に何らかの影響を及ぼしかねないと指摘した。 調査は、２０１１年３月の原発事故前の３年間に沖合底引き漁船が漁獲した魚介類の量と、事故後の１２～１３年に行われた試験操業などの実績を調べ、１時間当たりの量を比べた。 その結果、事故後の漁獲量は１時間当たり２３３キロと震災前の３・１倍に。このうちマダラが１３４・５キロを占め、震災前の実に１０・９倍に増え