原発事故から1ヵ月半が経過しましたが、福島市・伊達市・郡山市では、環境放射線濃度が高い状態が続いています。 福島市の、これまでの、環境放射線の積算は、4ミリシーベルト程度です。原発事故以降福島市に住み続けていた場合、4ミリシーベルト程度の外部被曝をした可能性があります。コンクリート建築等に避難していれば、外部被曝は少なかった可能性がある一方、放射性物質吸引による内部被曝の影響もあったはずです。 もし、4ミリシーベルトの被曝をしても、直ちに健康被害が発生することはないし、将来の健康被害の確率も小さいものです。確率は小さいのですが、万一健康被害が生じたら、その結果は甚大です。確率の概念を理解していないと、確率が小さいことに目を奪われる場合と、結果が甚大であることのみにとらわれることがあります。 4ミリシーベルト程度被曝すると、平均的にはどの程度の損害をこうむるのか、確率論で言うところの期待値を