ブックマーク / econ101.jp (7)

  • ニック・ロウ 「ところで、『政府の予算』と『家計の予算』ってどこがどう違うの?」(2017年10月27日)

    おそらくあなたも目にしたことがあるだろう。 経済学に疎い素人が「政府は、家計と同じように、収入の範囲内で暮らさなくちゃいけない」みたいな発言を口にしているのを。そして、経済学者がその発言主を指さして嘲笑し、「そんなのは誤謬だ」と断罪しているのを。 さて、質問だ。「政府の予算」と「家計の予算」ってどこがどう違うんだろう? その違いって重要なんだろうか? これらの問いに私なりの回答を寄せるのが今回のエントリーの目的だ。「教育的な」側面を持つエントリーといっていい。 「政府の予算」と「家計の予算」を分(わ)かつとされる違いのうちで、質的にも量的にも重要な意味を持つ違いって果たしてあるんだろうか? 私にはその点が明らかじゃないのだ。 1. 政府は、強制力を行使して(あるいは、強制力を行使する可能性をちらつかせて)収入(税収)を増やすことができる。家計は、そうはできない。 この違いは、政治絡みで重要

    ニック・ロウ 「ところで、『政府の予算』と『家計の予算』ってどこがどう違うの?」(2017年10月27日)
    ROYGB
    ROYGB 2023/04/09
    政府がお金を刷ることができるとした場合、政府にとってお金が債務であるのが違う。
  • タイラー・コーエン「スウェーデンでは,ワクチン接種した人にお金をあげるんですって(実験で)」(2021年7月26日)

    [Tyler Cowen, “Sweden will pay people to get vaccinated,” Marginal Revolution, July 26, 2021] 少額の現金インセンティブでワクチン接種が改善できるかどうかを検証するヨーロッパ最大規模のテストで,スウェーデンのボランティアたちは免疫化に1人当たり17ポンド支払われる(…) ルンド大学の経済学教授 Erik Wengstrom が主導するスウェーデンの研究では,もっと穏当な手法が用いられている. 今後数週間にわたって,60歳以下でワクチン未接種の人々 8,200名が複数のグループにわけられる.一部のグループは,ワクチンを接種すれば,たいていの店舗で利用できる200スウェーデンクローナ(およそ2,550円)相当のバウチャーが渡される. このお金は,他国で検討中の金額に比べて数割だが,Wengstrom に

    タイラー・コーエン「スウェーデンでは,ワクチン接種した人にお金をあげるんですって(実験で)」(2021年7月26日)
    ROYGB
    ROYGB 2021/07/27
    お金がもらえるなら3回でも4回でも接種しようと思う人が増えるかも。日本だとお金ももらえないのに4回接種した人だっている。
  • ビル・ミッチェル「貨幣乗数 ― 行方不明にて、死亡と推定」(2010年7月16日)

    Bill Mitchell, “Money multiplier – missing feared dead“, Bill Mitchell – billy blog, July 16, 2010. 今日はブログ記事を書くつもりではなかったのだが、気が変わった。短い記事を一つだけ書こうと思う。主流派経済学者によって今なお生き残り続けている教条的主張として、「中央銀行が未だにマネーサプライをコントロールしており、貨幣乗数は生きているが、少しの間消えているだけなのだ」というものがあるように思う。この最近の主流派のポストは、金融システムとその運用機関に関して、主流派マクロ経済学者が未だ継続中の誤った主張の典型例である。貨幣乗数は死んだわけではない、というのが事実だ――私はそれを確信を持って言える。なぜなら、貨幣乗数などそもそも存在したことがないということを知っているからだ! 主流派の理論では、貨

    ビル・ミッチェル「貨幣乗数 ― 行方不明にて、死亡と推定」(2010年7月16日)
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    ROYGB 2018/07/26
    たとえば東芝のような有名企業でも銀行がいくらでも融資してくれるわけでもなくて、資金調達の為に身売りする必要があったりする。
  • マーク・ソーマ 「政府は年がら年中問題を起こしてるわけじゃない ~ペニシリンが量産されるまで~」(2010年11月2日) — 経済学101

    ●Mark Thoma, ““Government Isn’t Always the Problem””(Economist’s View, November 02, 2010) 政府も解決役を務めることがある。 Maxine Udall:・・・(略)・・・政府が問題解決の重要な一翼を担った例の中で個人的にお気に入りなのは、ペニシリン――大勢の命を救った抗生物質――が開発されるに至るまでの顛末だ。 時は1940年、(イギリスの)オックスフォード大学に籍を置くハワード・フローリー(Howard Florey)&エルンスト・チェーン(Ernst Chain)の二人が、アオカビの培養液から粉末状の化学物質(ペニシリン)の抽出に成功。すかさず、連鎖球菌を注入した8匹のマウスを使って実験に乗り出す。8匹のうち4匹だけにペニシリンを投与したところ、いずれも急速な勢いで快方に向かった(その一方で、ペニシ

    マーク・ソーマ 「政府は年がら年中問題を起こしてるわけじゃない ~ペニシリンが量産されるまで~」(2010年11月2日) — 経済学101
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    ROYGB 2018/07/20
  • アレックス・タバロック「カナダさん、有償の血漿を禁止しない方がいいよ」

    [Alex Tabarrok, “Dear Canada: Don’t Ban Paid Blood Plasma Donation,” Marginal Revolution, on January 17, 2018] アメリカは、血漿の OPEC と呼ばれている。何億ドル相当もの血漿を他国に輸出しているからだ。どうして血漿業界でアメリカがこれほど独占的になっているんだろう? なぜなら、アメリカではドナーにお金を払うのが合法だからだ。対価を払えば、ドナーからの供給は増える。カナダだと、州によって有償での献血が許されているところもあるけれど、カナダ人が利用する血漿の8割はアメリカからの輸入ものだし、さらに悪いことに、州によっては有償での献血を禁止していたり、これから禁止しようか検討中だったりする。こうした禁止に反対するすばらしい書簡が公開されている: 我々は、医療倫理学、ビジネス倫理学、お

    アレックス・タバロック「カナダさん、有償の血漿を禁止しない方がいいよ」
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    ROYGB 2018/01/19
    日本も昔は売血制度があったけど、ライシャワー事件などで無くなった。鬼太郎のマンガでも売血は最初に出てきた。
  • マーク・ソーマ 「『福祉政策は貧困層を堕落させるという俗説』」 (2015年10月20日)

    Mark Thoma, The Myth of Welfare’s Corrupting Influence on the Poor’, (Economist’s View, October 20, 2015) 福祉政策は貧困層を堕落させるものであるという俗説 福祉政策が人間の行動に与える影響についての誤解を解こうというEduardo Porterの試み: 福祉政策は貧困層を堕落させるものであるという俗説: … これ程まで深く、アメリカ国民一般のイマジネーションに根付いた観念は、この、貧しい人々に対する政府援助が不品行を助長するだけであるという確信を措いて他にそうは無いだろう。 命題は特に保守陣営側から愛好されている… しかしニューディール政策の父であるあのフランクリン・デラノ・ルーズベルトでさえ福祉政策を 「一種催眠的な、隠微な、人間精神の破壊者」 と曾て呼んだ事があった。また 「我々

    マーク・ソーマ 「『福祉政策は貧困層を堕落させるという俗説』」 (2015年10月20日)
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    ROYGB 2015/11/20
    アメリカには不正受給とかないのかなあ。
  • 世界中で親との同居が流行中 « 経済学101

    で格差に関するデモが盛り上がらないのは、日では欧米と違い、成人しても独立しないためだというような説をみかけた。確かに、親と暮らしているというのはアメリカなんかだと非常にカッコ悪いとみなされるが、日でも同じ傾向はある。では親からの独立に関する日と欧米との違いはどのくらいあるのだろうか。簡単に調べてみた(検索自体は5分ほど…)。 まずは日だが、Setsuya Fukuda, Leaving the parental home in post-war Japan: Demographic changes, stem-family norms and the transition to adulthoodという論文を覗いてみると、次のような図表がある。 20歳から34歳の独身男女について住環境を調べた図だ。男性で60%程、女性では70%程が親と暮らしているのが分かる。但し、Figure

    ROYGB
    ROYGB 2011/11/11
    同居は経済的な効率が良い。ルームメイトや結婚などでも実現可能ではあるけれど。
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