コートジボワールで10月31日に大統領選挙が実施され、現職のアラサン・ワタラ大統領が3人の対立候補(2020年9月25日記事参照)を大差で抑え3選を果たした。公正、透明、民主的な選挙の条件が整っていないとして、選挙をボイコットした野党は11月2日、開票結果の発表を待たずに憲法の3選禁止規定を根拠に「ワタラ大統領の任期が切れた」と主張。コナン・ベディエ元大統領を議長とする「国家暫定評議会」の設置を宣言し、近く暫定政府を組織すると発表した。これに対し政府は3日、法的措置をとると警告しており、内政は混迷の度合いを深めている。 国内情勢の緊張が高まる中、3日に独立選挙管理委員会が発表した暫定集計結果によると、ワタラ氏の得票率が94.3%と過半数を超えたことから当選が決まった。他候補の得票率はそれぞれ2%未満だ。主要野党のコートジボワール民主党(PDCI)とイボワリアン人民戦線(FPI)のそれぞれ公