ブックマーク / www.jst.go.jp (8)

  • 過剰なビタミンAが引き起こす皮膚炎の原因を解明―線維芽細胞が司るマスト細胞の組織特異性のかく乱―

    ポイント 免疫細胞の一種であるマスト細胞が皮膚や肺、腸管などの組織でそれぞれ異なる特性をもつ背景には線維芽細胞が関与していることがわかった。 皮膚では線維芽細胞によるビタミンAの代謝がマスト細胞の慢性的な活性化を抑制し、皮膚炎を未然に防いでいることをマウスで明らかにした。 線維芽細胞によるマスト細胞の性質の調節機構を紐解くことで、体のさまざまな組織で起こり得る慢性的な炎症やアレルギーに対する予防や治療法の開発につながると期待される。 アレルギーや炎症を引き起こす免疫細胞の一種にマスト細胞注1)と呼ばれる細胞が存在する。マスト細胞は、皮膚などの結合組織と肺や腸管などの粘膜組織とでは異なる性質をもつことが古くから知られていた。しかし、その特性が組織ごとに異なることの意味やそれぞれの特性がどのようなメカニズムによって調節されているかは不明であった。 東京大学 医科学研究所の倉島 洋介 助教、清野

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    ROYGB 2022/10/19
  • 共同発表:輸入に頼っていた高価な重水素を安価な原料から製造~触媒により重水素D2とHDを選択的に合成できる新技術~

    ポイント 独自に開発した触媒を用いて、安価なギ酸(HCOOH)と重水(D2O)を原料とし、水素(H2)の同位体化合物である特殊な重水素(D2およびHD)を選択的に作り分けることに成功。 エネルギー多消費型のプロセスで製造される重水素は高価で希少であり、触媒技術を用いた簡便な合成法が切望されていた。 今後、重水素の世界的な需要拡大に対応できる低コスト製造法として期待。 大阪大学 大学院工学研究科の森 浩亮 准教授、山下 弘巳 教授らの研究グループは、独自に開発した触媒を用いて、安価なギ酸(HCOOH)注1)と重水(D2O)注2)を原料とし、高価な重水素(D2およびHD)を選択的に作り分けて製造することに成功しました。 重水素は水素(H2)の同位体化合物注3)であり、化学・生物学の実験研究用試薬や、半導体、光ファイバーなどの製造工程でも使用される特殊ガスです。現状、エネルギー多消費型のプロセス

    共同発表:輸入に頼っていた高価な重水素を安価な原料から製造~触媒により重水素D2とHDを選択的に合成できる新技術~
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    ROYGB 2019/09/26
    重水も使ってるのだから、単なる重水の電気分解でも良さそうだけど、それよりも効率がいいということかなあ。
  • 共同発表:超高精度の「光格子時計」で標高差の測定に成功~火山活動の監視など、時計の常識を超える新たな応用に期待~

    ポイント 約15キロメートル離れた2地点の光格子時計を光ファイバーでつないで直接比較した。 重力の違いによる時計の周波数の差を測定し、センチメートルレベルの高精度で標高差を計測することに成功した。 水準測量に相当する高精度な標高差の計測や地殻変動の監視、潮汐変化の観測など、従来の時計の用途を超えた応用が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業および文部科学省 光・量子科学研究拠点形成に向けた基盤技術開発事業において、東京大学 大学院工学系研究科の香取 秀俊 教授(理化学研究所 香取量子計測研究室 主任研究員、光量子工学研究領域 時空間エンジニアリング研究チーム チームリーダー)、国土地理院の研究グループは、直線距離で約15キロメートル離れた東京大学(東京都文京区)と理化学研究所(埼玉県和光市)に光格子時計注1)を設置し、2台の時計の相対論注2)的な時間の遅れを高精度に測定することで、2

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    ROYGB 2016/08/16
  • 機構報 第1070号:インフルエンザウイルスの増殖に関わる宿主たんぱく質を発見~新たな抗ウイルス薬の開発に道~

    ポイント インフルエンザウイルス増殖に関わる宿主たんぱく質はほとんど分かっていなかった。 ウイルス増殖に関わる宿主たんぱく質と、それぞれがウイルス増殖サイクルのどのステップに作用するかを同定した。 宿主たんぱく質の機能阻害剤が、抗ウイルス薬として有効である可能性を示した。 JST 戦略的創造研究推進事業において、東京大学 医科学研究所の河岡 義裕 教授と渡邉 登喜子 特任准教授らは、インフルエンザウイルスの増殖に関わる約300個の宿主たんぱく質を同定し、それぞれのウイルス増殖サイクルにおける作用を決定することに成功しました。また、数種類の宿主たんぱく質の機能阻害剤が抗ウイルス効果を示すことを明らかにしました。 現在の抗ウイルス薬は、特定のウイルスたんぱく質の働きを抑えるため、ウイルス遺伝子の変異によって、薬剤耐性ウイルスができることが課題です。そのため、インフルエンザウイルスのたんぱく質に

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    ROYGB 2014/11/24
  • 共同発表「進化の機能」を持った人工細胞の作成に成功

    ポイント 人工細胞の作成は、新たなテクノロジーとして期待されている。 生物の特徴である“進化する能力”を持つ人工細胞を作り出すことに成功。 天然の生物に頼らない効率的な糧や薬剤の生産に貢献。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、大阪大学 大学院情報科学研究科 四方 哲也 教授の研究チームは、生物の特徴である「進化する能力」を持つ人工細胞注1)を作り出すことに世界で初めて成功しました。 生物の機能を人工的に再構築した人工細胞の作成は、新たなテクノロジーとして近年大きな注目を集めています。しかし、従来の人工細胞は生物の大きな特徴である進化する能力を持っておらず、その応用範囲は限定されていました。 研究チームは、RNAからなる人工ゲノムと数十種類のたんぱく質などを細胞サイズの油中水滴注2)に封入した人工細胞を作成しました。この人工細胞内では、ゲノムRNAから遺伝情報が翻訳され複製酵素が合成

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    ROYGB 2013/10/07
    「ブラッドミュージック」
  • サイエンスチャンネルの制作に関するブログ記事について|皆様からいただいたご意見と回答|科学技術振興機構

    サイエンスチャンネルの制作に関するブログ記事について、質問がいくつか寄せられておりますので、以下のように回答します。 ブログ記事アドレス http://shibalabo.air-nifty.com/tawake/2011/02/post-2fca.html JSTの職員が指示したとされている内容については、サイエンスチャンネル用に制作している「自然観察の達人」全10話について、JSTの担当者と制作会社の担当者の間で行われた種々の打ち合わせの内容がブログ著者に伝わり解釈され、一部が取り上げられたものです。結果としてJSTの担当者の意図が誤って受けとられることになり、たいへん不意な内容になっています。JST担当者と制作会社の担当者とのやりとりについては、担当者同士の業務上の打ち合わせですので、その内容をつまびらかにする記録はとられていませんが、以下に、ブログに取り上げられた3点について、J

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    ROYGB 2011/02/22
  • 絶縁体に電気信号を流すことに成功-省エネデバイスに新展開-

    平成22年3月11日 科学技術振興機構(JST) Tel:03-5214-8404(広報ポータル部) 東北大学金属材料研究所 Tel:022-215-2181(総務課 庶務係) 慶應義塾大学 Tel:03-5427-1541(広報室) JSTの目的基礎研究事業の一環として、東北大学金属材料研究所の齊藤 英治 教授らは、電子の自転「スピン」注1)を用いることで絶縁体に電気信号を流す方法を発見しました。通常、絶縁体には電気が流れませんが、齊藤教授らの研究では最新の方法で電気信号をスピンに変換して磁性ガーネット結晶注2)と呼ばれる絶縁体へ注入、絶縁体中を「スピンの波」として伝送し、再び電気に変換することによって、絶縁体中も電気信号を伝送できることを発見しました。この電気信号伝送は、省エネルギー技術へ応用できます。 通常の金属や半導体を流れる電流は、ジュール熱注3)と呼ばれるエネルギー損失を伴いま

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    ROYGB 2010/03/13
    単なる電磁誘導、ではないんだろうけど違いが理解できない。
  • 透明な絶縁体を電界効果で超伝導に(新しい超伝導材料開発へ道)

    JSTはこの領域で、異種材料・異種物質状態間の接合界面を扱う研究分野の融合によってナノ界面機能に関する横断的な知識を獲得するとともに、これを基盤として界面ナノ構造を自在に制御し、飛躍的な高機能化を可能にする革新的なナノ界面技術を創出すること、およびその有用性をデバイス動作により実証することを目的としています。上記研究課題では、酸化物と有機物で構成される異種接合界面に着目し、これらの界面における電子・磁気・光機能をひな形デバイスとして実証することを目指しています。 <研究の背景と経緯> 最近、鉄とヒ素を組み合わせた材料で高い温度で超伝導注1)を示すことが次々に報告され、注目されています。この鉄ヒ素系超伝導体や銅酸化物系超伝導体などの高い温度で超伝導を示す材料は、絶縁性の母物質に不純物を混ぜ合わせることで多量の伝導キャリアを導入したものです。しかし、不純物によって多量の伝導キャリアを導入できる

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    ROYGB 2008/10/15
    スラッシュドットジャパン経由。
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