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  • カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来

    理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 染色体分配研究チームの三品 達平 基礎科学特別研究員(研究当時、現 客員研究員)、京都大学 生態学研究センターの佐藤 拓哉 准教授、国立台湾大学の邱 名鍾 助教、大阪医科薬科大学 医学部の橋口 康之 講師(研究当時)、神戸大学 理学研究科の佐倉 緑 准教授、岡田 龍一 学術研究員、東京農業大学 農学部の佐々木 剛 教授、福井県立大学 海洋生物資源学部の武島 弘彦 客員研究員らの国際共同研究グループは、ハリガネムシのゲノムにカマキリ由来と考えられる大量の遺伝子を発見し、この大規模な遺伝子水平伝播[1]がハリガネムシによるカマキリの行動改変(宿主操作[2])の成立に関与している可能性を示しました。 研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。 自然界では、寄生

    カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来
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    ROYGB 2023/10/20
    遺伝子の面からは、カマキリがハリガネムシに寄生してると言えなくもない。
  • 放射光施設でLEDが壊れる?その原因を解明

    大型放射光施設「SPring-8」は、SDGsや2050年カーボンニュートラル達成に向けた研究を支える施設で、施設のグリーン化も積極的に進めています。しかし、その過程で意外なところにネックがあったのです。高エネルギーの電磁波である放射線にさらされると、長寿命のはずのLEDが数カ月で点灯しなくなってしまいました。田中 均グループディレクター(GD)らはその原因を究明し、驚くほど簡単な解決方法を見いだしました。 放射線環境下ではLEDが使えない?! 施設のグリーン化の一環として、SPring-8でも、蛍光灯からLEDへの置き換えを実施している。ところが、加速器トンネル内のLEDは数カ月ですべて故障してしまった。強い放射線(X線)の影響と考えられたが、当時、LEDのメーカーでさえそのような故障が起きるとは認識しておらず、原因も分からなかった。田中GDはその原因を探ろうとチームを立ち上げた。 そん

    放射光施設でLEDが壊れる?その原因を解明
    ROYGB
    ROYGB 2022/09/18
    LEDというかFETが壊れるのか。フォトとランジスタみたいに光でオンになる素子もあるから、内部に電磁波があたると誤動作するのはなんとなくわかる。
  • 4個の中性子だけでできた原子核を観測

    理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター多種粒子測定装置開発チームの大津秀暁チームリーダー、スピン・アイソスピン研究室のバレリー・パニン特別研究員(研究当時、現客員研究員)、ダルムシュタット工科大学のメイテル・デュア研究員、ステファノス・パシャリス研究員(研究当時)、トーマス・オウマン教授、東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センターの下浦享教授(研究当時)、東京工業大学理学院物理学系の中村隆司教授、近藤洋介助教らの国際共同研究グループは、理研の重イオン[1]加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)[2]」の多種粒子測定装置「SAMURAIスペクトロメータ[3]」を用いて、4個の中性子だけでできた原子核「テトラ中性子核」の観測に成功し、陽子を含まない複数個の中性子が原子核を構成して存在できる新たな証拠を得ました。 研究成果は、陽子を1個も含まない、いわば「原子番号ゼロ

    4個の中性子だけでできた原子核を観測
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    ROYGB 2022/06/23
    寿命はどのくらいなんだろう。安定してるということは、単体の中性子よりも長いのかな。ニュートロニウム
  • 脳の基本単位回路を発見 | 理化学研究所

    要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター局所神経回路研究チームの細谷俊彦チームリーダー、丸岡久人研究員らの研究チーム※は、哺乳類の大脳皮質[1]が単純な機能単位回路の繰り返しからなる六方格子状の構造を持つことを発見しました。 大脳はさまざまな皮質領野[2]に分かれており、それぞれ感覚処理、運動制御、言語、思考など異なる機能をつかさどっています。大脳は極めて複雑な組織なため、その回路の構造には不明な点が多く残っています。特に、単一の回路が繰り返した構造が存在するか否かは不明でした。 今回、研究チームは、大脳皮質に6層ある細胞層の一つである第5層をマウス脳を用いて解析し、大部分の神経細胞が細胞タイプ特異的なカラム状の小さなクラスター(マイクロカラム)を形成していることを発見しました。マイクロカラムは六方格子状の規則的な配置をとっており、機能の異なるさまざまな大脳皮質領野に共通に存在して

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    ROYGB 2017/11/04
    基本的な回路が判明すると、シミュレートしたり電子素子で同様の機能を持つものを再現したりとかも出来るようになるかも。
  • アルミニウムのナノ構造体で「色」を作る | 理化学研究所

    要旨 理化学研究所(理研)田中メタマテリアル研究室の田中拓男主任研究員(光量子工学研究領域フォトン操作機能研究チーム チームリーダー)、レニルクマール・ムダチャディ国際特別研究員の研究チームは、アルミニウム薄膜で作った「メタマテリアル[1]」で、可視光全域をカバーする「色」を作り出すことに成功しました。 光の波長よりも小さいナノメートル(nm、1nmは10億分の1m)サイズの構造体(以下、ナノ構造)を大量に集積化して自然界の物質では実現できない光学特性を持たせた人工物質をメタマテリアルと呼びます。ヒトの目は捉える光の波長の違いによって色を区別するので、ナノ構造の大きさや形を変えることでメタマテリアルが吸収する光の波長を制御すれば、さまざまな色を作り出すことができます。従来のメタマテリアルでは、吸収する光の波長が一つに限定されていたり、吸収する光の波長幅が広いためパステルカラーのような彩度の

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    ROYGB 2017/06/01
    “自然界の物質では実現できない光学特性を持たせた人工物質”
  • 超伝導回路を用いてパラメトロンを実現 | 理化学研究所

    ポイント SQUIDを超伝導共振器の回路に組み込んでパラメトロンを作製 量子ビットの読み出しに応用、90%を超える精度の単一試行読み出しに成功 1回の測定で正確な量子ビット状態を読み出せる「量子エラー訂正」に応用可能 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、超伝導回路を用いたパラメトロン[1]を作製し、量子ビット[2]の読み出しに応用したところ90%を超える精度での単一試行読み出しに成功しました。量子計算機の実現に必須な技術である量子エラー訂正に必要な、「単一試行による高精度読み出し[3]」に応用可能な成果です。これは、理研創発物性科学研究センター(十倉好紀センター長)巨視的量子コヒーレンス研究チームの蔡 兆申(ツァイ・ヅァオシェン)チームリーダーらの研究チームと、日電気株式会社、東京大学、東京医科歯科大学、米国マサチューセッツ工科大学との共同研究グループの成果です。 パラメトロン

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    ROYGB 2015/01/04
  • 真空より低い屈折率を実現した三次元メタマテリアルを開発 | 理化学研究所

    ポイント メタマテリアルを用いて真空の屈折率1.0より低い屈折率0.35を実現 3次元構造により光の入射軸方向に対して完全な等方性を実現 透明化技術や高速光通信、高性能レンズなどに応用できる可能性 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、真空の屈折率[1]1.0よりも低い屈折率0.35を実現した三次元メタマテリアル[2]の作製に成功しました。これは、理研田中メタマテリアル研究室の田中拓男准主任研究員と国立台湾大学の蔡定平(ツァイ・ディンピン)教授(当時台湾ITRC所長を兼務)らの国際共同研究グループによる成果です。 メタマテリアルは、光を含む電磁波に応答するマイクロ〜ナノメートルスケールの共振器アンテナ素子[3]を大量に集積化した人工物質で、共振器アンテナ素子をうまく設計することで、物質の光学特性を人工的に操作できるという特性を持っています。これまで報告されているメタマテリアルのほと

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    ROYGB 2014/10/25
  • STAP細胞に関する問題に対する理研の対応について | 理化学研究所

    理化学研究所は今後のSTAP細胞に関する問題への対応を次のとおり行うこととしましたので、お知らせいたします。 1.「STAP現象の検証計画」への小保方晴子研究ユニットリーダーの参画について STAP現象の検証実験を行うことについては、様々な見解がありますが、科学的事実を明らかにするために、小保方研究ユニットリーダーを相澤慎一実験総括責任者及び丹羽仁史研究実施責任者の指揮監督のもと、実験に参画させることとします。期間は、平成26年7月1日から平成26年11月30日までを予定しています。 なお、小保方研究ユニットリーダーの準備が整い次第、同氏による検証実験を行うことになりますが、その際には、研究所が指名した者が立ち会う、映像を記録する等を含め、透明性を確保した方法で行います。 2.科学的な疑義に対する調査の開始について 研究論文の疑義に関する調査報告書(平成26年3月31日)以降に指摘があった

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    ROYGB 2014/06/30
    理研の発表だから小保方さんは現時点でもユニットリーダーだということか。
  • 研究論文の疑義に関する調査委員会による調査結果に対する不服申立ての審査結果について | 理化学研究所

    独立行政法人理化学研究所(以下「研究所」)は、研究論文の疑義に関する調査委員会(以下「調査委員会」)による調査結果(平成26年3月31日)に対し、小保方晴子研究ユニットリーダーから不服申立て(平成26年4月8日)を受けておりました。 これを踏まえ、調査委員会は、件について再調査を行うか否かの審査を行い、この度、再調査は行わないとの結論に至り、研究所に対し、審査結果について報告がなされたので公表します(審査結果の全文を別紙に添付)。 研究所は、この報告を受け、再調査は行わないことを決定し、今後、科学研究上の不正行為の防止等に関する規程 (平成24年9月13日規程第61号)(以下「規程」)に基づき必要な措置を講じてまいります。なお、不服申立て者に対し、日、この審査結果を通知するとともに、研究不正を行った者に対し当該研究に係る論文の取下げ勧告を行いました。 (参考1:再発防止策の検討) 現在

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    ROYGB 2014/05/08
  • STAP細胞論文に関する笹井芳樹副センター長の会見時の資料について | 理化学研究所

    STAP細胞論文に関する笹井芳樹 発生・再生科学総合研究センター副センター長の会見(日15時開催)時に説明に用いた資料は以下の通りです。 説明資料

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    ROYGB 2014/04/16
    こういう資料をもっと前に出していれば話はそんなにこじれなかったかも。可能なら論文の不正調査の発表と同時期に。
  • 研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について | 理化学研究所

    要旨 独立行政法人理化学研究所(以下「研究所」)は、発生・再生科学総合研究センター(以下「CDB」)の研究員らがNature誌に発表した2篇の研究論文に関する疑義について、様々な指摘があることを真摯に受け止め、調査委員会を設置して調査を行ってきた。 調査は、現在も継続しており、最終的な報告にはまだしばらく時間を要するが、社会的な関心が高いことを踏まえ、調査委員会が調査を行ってきた6つの項目に対し、これまでの調査で得た結論及び調査継続中の事項について、中間報告を行うものである。 具体的な内容としては、以下の点となる。 2つの調査項目については、調査の結果、データの取扱いに不適切な点はあったが、研究不正には当たらないと判定したこと 継続して調査が必要とした4つの項目があること なお、現在も継続している調査については、事実関係をしっかりと把握した上で結論を導く必要があり、結論を得た時点で速やかに

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    ROYGB 2014/03/14
    これだと論文の取り下げの話とのつながりがあまりよくないような。今後の調査についても、もう少し具体的な方針などが知りたいところ。
  • 超流動ヘリウム3で「カイラル対称性の破れ」の直接観測に成功 | 理化学研究所

    ポイント 電子に働く力(固有マグナス力)の発見で原子のクーパー対の回転方向が測定可能に クーパー対が右回りか左回りのどちらかの回転方向を選ぶことを実証 対称性の破れの結果として生じる位相欠陥の詳細な理解に貢献 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、超流動ヘリウム3-A相[1]において、2つのヘリウム原子の対「クーパー対[2]」が右回りまたは左回りのどちらかの回転運動を選ぶ、という「カイラル対称性の破れ[3]」を直接観測することに成功しました。これは、理研河野低温物理研究室(創発物性科学研究センター 量子凝縮相研究チーム)の池上弘樹専任研究員と河野公俊主任研究員(同チーム チームリーダー)、古崎物性理論研究室の堤康雅基礎科学特別研究員による研究チームの成果です。 私たちの身の周りの物理法則は、並進対称性や回転対称性などさまざまな対称性を持っています。しかし、多くの物質は自然が来持っ

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    ROYGB 2013/07/11
  • 光を運動エネルギーに変える新高分子素材の開発に成功 | 理化学研究所

    光を運動エネルギーに変える新高分子素材の開発に成功 ―世界で初めて分子を大面積で3次元的に配列させ、新機能を実現― ポイント テフロンシートに挟み込み、アイロンに似た操作でブラシ状高分子が高機能フィルムに 分子レベルの微小な構造変化をフィルムの巨視的変形へ一気に変換 光で動く人工筋肉や有機薄膜太陽電池など、さまざまな機能材料の開発に期待 要旨 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、光で構造が変化するアゾベンゼン分子※1を組み込んだブラシ状の高分子「ポリマーブラシ※2」を、大面積で3次元的に一挙に配列させる手法の開発に成功しました。この手法によって得たポリマーブラシフィルムに光を当てると、筋肉のように「機械的に動く」機能を発現することを見いだしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)機能性ソフトマテリアル研究グループの相田卓三グループディレクター、エネルギー変換研究チームの福島

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    ROYGB 2010/11/05
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