こうしたデマ情報は選挙期間中から、ネット上で急速に増加しており、筆者の日本人の友人の中にも「クリントン夫妻の周辺で不審死が続発し、夫妻が裏で糸を引いている」といった話をまじめにフェイスブックにシェアしてくる人がいた。そもそも、大統領や大統領候補の周りの人が暗殺されている、というこの手の話は昔からよくある陰謀説で、常々話題になってきたが、ヒラリー・クリントン氏を中傷する「デマ」の数は飛びぬけて多く、無数のニュースサイト“もどき”で同様の話が取り上げられている。 人の名前や警察の名前まで登場し、一見すると本当のニュースのように見える。ブログ風なものもあれば、ニュースサイト風のものまでさまざまで、「クリントンには影武者がいる」「クリントンはISISに武器を売った」など、根も葉もない話であふれ返っている。マケドニアの青年が、トランプ支持者向けのデマサイトを多数立ち上げて大儲けしたという話も話題にな