2020年3月頃から、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化し、多くのイベントが中止や延期に追い込まれた。代わって広まったのが、オンラインイベントだ。観客の密集を避けることが本来の目的だが、遠方のイベントにも参加できたり、移動時間が不要ですき間時間に参加できたりと、付加的なメリットも大きい。2020年9月、イベントオンライン化の波が本格化して半年といういま、オンラインイベントで得られるものと失うものについて振り返り、今後のイベントの在り方について考えてみたい。 オンラインイベントの限界は技術と絆で乗り越えられる この半年間、小さな勉強会から有名歌手のライブイベントまで、さまざまなイベントがオンラインで開催されてきた。オンラインで視聴者が得られる臨場感や感動、またイベント自体の規模にはある程度の制約がある。たとえば音楽ライブをストリーミング配信しても、生放送のテレビ番組のようになってしまうし、