人間の体にかならずあるへそは、かつて胎児だった頃に母親と物理的につながっていた証です。胎児は母親の子宮内にある「胎盤」から酸素や栄養分を、へその緒を通じて受け取ります。この胎盤を3Dナノプリンターと生体高分子で再現した「人工胎盤」の作成に成功したと、ウィーン工科大学が報告しています。 Technische Universität Wien : Die künstliche Plazenta im Labor https://www.tuwien.ac.at/en/news/news_detail/article/126119/ 胎盤は母体と胎児をつなぐ器官で、酸素・栄養分や二酸化炭素・老廃物をやりとりします。人間の胎盤を直接調査することは胎児の命にも関わるため、母と子の間でどういうプロセスで物質の交換がなされているのかや、人間の胎盤の透過性は今もなお完全には明らかになっていません。 例えば
![3Dプリンターを使って人工の胎盤を作成することに成功](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a781b6fac9111e03a9f9cc26a0774397fec3d3e8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi.gzn.jp%2Fimg%2F2018%2F08%2F15%2F3d-printed-artificial-placenta%2F00.jpg)