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答えや正解を待ち、自ら考えようとしない。マニュアルを求め、自ら見つけようとしない。そんな傾向が高い今どきの新入社員。その原点の一部が“あいさつ”から感じられました。 今年も何十社というクライアント様から、新入社員研修の依頼をいただき、フル回転中の毎日ですが、某企業様の新人研修の初日にこんなことがありました。 研修初日は入社式の翌日。研修開始前~スタート~小休けい~昼食休けい~と、なんだか違和感がありました。考えてみると、「おはようございます」「よろしくお願いします」「お疲れ様です」「失礼します」「ありがとうございます」など、あいさつの言葉が彼らフレッシュビジネスパーソンたちから一切出ていなかったのです。 もちろん、私からは「おはようございます」「よろしくお願いします」「お疲れ様です」と節目節目に発しました。中には、その言葉に反応して、言葉を返してくれるフレッシュビジネスパーソンも何人かはい
「自己実現」という用語は、今ではかなり多様に使われていますが、これがもっともよく登場するのはやはり心理学の分野です。この語を作ったのは、心理学者クルト・ゴールドシュタインだといわれていますが、広めたのはほぼ確実に、エイブラハム・マスローでしょう。 現在の多くのビジネス書、特に「自己啓発」としてカテゴライズされる書に多く見られる考え方は、マスローに負うところが極めて大です。特に、心理学的な側面について、それが言えます。 金銭や出世ばかり追い求めず、「本当の価値」を目指す。親や社会の期待ばかりを考えず、「自分の内なる声」に耳を傾ける。人生は選択の連続である。小さくまとまることなく、「最高の自分」を目標に置く。 すべて、マスローがいくども強調したことで、アメリカならば、心理学のほとんどの教科書に登場し、さらに経済学でも社会学でも宗教学でもお目にかかるものばかりです。彼の死後に刊行された、『人間性
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