【北京=矢板明夫】新型インフルエンザ感染が世界中で拡大しているなか、中国各地で「自分も感染した」とウソの通報を行ういたずらが相次いでいる。これに対し警察当局は「社会秩序を混乱させた」として当事者を厳しく処罰している。 中国紙「新報」などによると、内モンゴル自治区に住む自動車修理工の男は今月21日、インターネットで新型インフルエンザの感染者が次々と見つかったとのニュースを知り、フフホト市内の病院に電話をかけ「韓国で感染者と接触した。帰国したばかりで、いま、せきと高熱の症状が出ている」と通報した。 同市衛生局はすぐに医療チームを結成し派遣しようとしたが、男は携帯電話の電源を切って行方をくらませた。その後、地元警察は通話記録から男の居場所を突き止め、韓国への渡航歴がないことが判明、病院で強制的に検診を受けさせたが、健康そのもので異常は全くなかった。 四川省南部県と遼寧省大連市でも今月中旬以後、同