前回の「理論編」では、ユーザビリティ調査のキモとも言える、ユーザーテストの実施方法についてご紹介しました。今回は、ユーザビリティ調査の手法のひとつである「ヒューリスティック評価」についてご紹介しましょう。 ● 「経験則」にもとづいてWebサイトを評価 ヒューリスティック、というのはあまり耳慣れない単語ですが、これは直訳すると「経験則」という意味になります。早い話、Webサイトにおけるユーザの一般的な行動原理に反した箇所がないか、これまでの経験則をもとにWebサイト内をくまなくチェックしていくという手法です。 例えば、リンクに関連した項目では「リンクの訪問済みと未訪問が判別できるようになっているか」「訪問者にことわりなく別ウィンドウでリンクを開いていないか」「全てのページにトップページへのリンクが設けられているか」といった項目が挙げられます。過去の事例からこうあるべきと判断されたこれらの項目
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