京都大学学術情報リポジトリ (KURENAI) では、オープンアクセスを推進するプラットフォームとして、京都大学で日々創造される研究・教育成果(学術雑誌掲載論文、学位論文、紀要論文など)をインターネット上で公開しています。 2023年3月末現在 ●収録論文 約21万件 ●紀要 約328誌
本稿では、社会的排除を構成する経済的側面・社会的側面・政治的側面・文化的側面を取り入れたパネルデータによる潜在クラス分析を試みることで、日本における若者の社会的排除構造を明らかにした。さらに、2007年と2017年の30代のコーホートを比較した。分析の結果、5つの潜在クラスが確認され、日本社会における若者の過半数以上の人々が何かしらの不利な状態にあることが判明した。特に社会的排除が深刻な「4側面不利型社会的排除」「安定労働に隠れた社会的排除」「多次元的不利型自営業等」の3クラスが確認された。コーホートを比較した結果、2017年よりも2007年の30代のほうが社会的排除の状況は深刻であった。すなわち、2007年の30代は、10年違うだけで年齢との関わりが深い労働市場での採用や若者就労支援の対象から外されてきた可能性が高い世代であり、その結果が社会的排除の問題として浮上していることが示唆された
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