汚染米問題に関するテレビ番組で太田誠一農相が 「人体に影響はない。だから、あまりじたばた騒いでいない」 と発言した件で、国民のあいだに動揺が広がっている。この大問題で「じたばた騒がない」とはいったいどういうことなのか、意図をはかりかねているためだ。こうした難解なことばをズバリ解説すべく、あの人がふたたび博識を披露してくれた。方言の専門家にして、いま自民党総裁選レースのまっただなかにいる麻生太郎幹事長だ。 12日午後、麻生幹事長は記者団の取材にこたえ「あれは明らかに方言だろ。関西以西の人はみんな言う」と快刀乱麻ぶりを見せつけた。それによると、九州の「じたばた」とは古語の「ヂダマ(地霊)」がなまったもの。土地に住み着いた怨霊のようすを示す。ここから転じて、「じたばた騒いでいない」は 「地霊が騒がない、安全なようす」 を意味するのだという。つまり、太田発言は「人体に影響はないので安全だ」と述べた