多数の死傷者を出した連続テロの現場、ブリュッセル。昨年11月のパリ同時テロを受けて大規模な捜索が続けられてきたにもかかわらず、過激派組織「イスラム国」(IS)に関わる者たちは街の各所に潜んでいた。犯行声明を出したISは、シリアなどの支配地域が縮小する中、「欧州の心臓部」を自爆攻撃した。 今回のテロの実行犯の一人とされるハリド・バクラウィ容疑者が偽名で借りていたというアパートは、ブリュッセル南西部フォレ地区の閑静な住宅街にあった。 23日に記者が訪れると、3階建てのアパートの通りに面した2、3階の窓が、窓枠だけを残して黒いビニールシートで覆われていた。パリ同時テロに関連してベルギーとフランスの警察が15日に家宅捜索した際、立てこもった者たちと銃撃戦になったためだ。 アパートからは、18日にブリ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事で