2018年10月2日に発足した第4次安倍改造内閣で、片山さつき参院議員が「地方創生担当相」として初入閣した。唯一の女性閣僚として注目を集めているが、かつて片山氏が広げた「不正受給=在日外国人」というデマは、現在もネット右翼の理論的支柱となっている。文筆家・古谷経衡氏は「悪質なデマを広げた片山氏の責任は重い」と指摘する――。 外国人を憎悪の対象とする詐術「片山理論」 「片山理論」の創設者こそ片山さつきであり、ゼロ年代後半からのネット右翼に隆盛の理論的支柱を与えたのが彼女である。「片山理論」とは生活保護不正受給者の多くを外国人と定義したうえで、その内容をいつの間にか在日コリアンとすり替えて憎悪の対象とする詐術である。東大卒の元大蔵官僚で国会議員がこの理屈を国会やテレビで語りだせば、事大主義のネット右翼はひとたまりもなく「片山理論」に染め上げられていく。 私が片山さつきを至近で目撃したのは、20
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