田母神(たもがみ)俊雄氏は空自トップの航空幕僚長だった平成20年、先の大戦を日本の侵略とする見方に疑問を示し、集団的自衛権行使容認を求める論文を公表したことが問題視され更迭された。26年の都知事選と衆院選に出馬し、政界進出を狙うも落選。政治資金を着服したとして、元会計責任者を告訴した田母神氏本人が、今度は選対幹部らから告発されるという異例の展開をたどった。 「日本だけが侵略国家といわれる筋合いもない」 田母神氏は論文で、19世紀後半以降の日本の朝鮮半島や中国への軍事的行動について「相手国の了承を得ないで一方的に軍を進めたことはない」などと指摘したが、政府見解に反するとして問題視された。 定年退職後は講演活動などを行いながら、テレビ番組制作・衛星放送会社「日本文化チャンネル桜」の水島総(さとる)社長らと保守系政治団体を結成するなど政界進出をうかがった。
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