東日本大震災の津波で不通になり、一部区間がBRT(バス高速輸送)で仮復旧しているJR気仙沼線について、宮城県気仙沼市は18日、鉄道復旧を断念し、将来もBRTを続けるJR東日本の提案を受け入れると正式に発表した。 津波で線路が寸断された気仙沼(宮城県気仙沼市)―柳津(同県登米市)の約55キロについて、沿線3市町のうち、登米市と同県南三陸町は昨年12月、BRT受け入れを表明。地元要望を理由に鉄路復旧を唱える気仙沼市だけが回答を保留していたが、観光振興などにJRが協力すると約束したため、受け入れを決めた。 菅原茂・気仙沼市長は18日の定例記者会見で、「これ以上先延ばしにすることで、復興事業に影響が出るといけない」と述べた。