兵庫県豊岡市はJAたじまと連携し、市内の全小・中学校の学校給食で提供される米を全量、有機栽培米に切り替える。市によると、学校給食に有機栽培米を通年で使う例は全国でも珍しい。切り替えに必要な年間約90トンを安定供給できる生産体制を整える。今月も行う試験提供を今後も重ね、2025年度からの全面転換を目指す。 学校給食に使うのは、生き物との共生に配慮して栽培するブランド米「コウノトリ育むお米」。一度は絶滅したコウノトリの復活に取り組む同市が管内の同JAが展開する。 同ブランド米は農薬の使用量に応じ、①減農薬タイプ②無農薬タイプ③有機JAS――に分かれる。いずれも化学肥料は使わない。そのため「減農薬タイプ」は特別栽培、「無農薬タイプ」は有機栽培に当たる。「有機JAS」は、「無農薬タイプ」のうちJAS認証を受けたものだ。 市とJAは07年から、市内の学校給食で「減農薬タイプ」を提供してきた。今回、こ