どの版で読みましたか? 「ルイ・ラフュマ版」の第3版で読まれることをお勧めします。 というより、「ルイ・ラフュマ版」以外で、パスカルのパンセを理解することは、絶対にと言っていいほど、不可能です。 他の版は、例えばポール・ロワイヤル版でも、ブランシェッビクで版でも、パスカルが書こうとした順序ではなく、後の人の手が加わって、彼らの独自の解釈によって、断章が並べ替えられたものだからです。 つまり、章立てから異なっているのです。パスカルが顕そうとしたのは、「キリスト教弁証論」です。どのようなストーリーで、キリスト教の真理を読者に伝えようとしたかが重要なことは言うまでもありません。その大切な章立てが、後世の編集者の考えによって、組み立てられているのです。ところが、パスカルには明確な意図があったはずです。 それを、驚くべき推理によって、パスカルが描いていた章立てとパスカルが済ませていた断章の分類・順序
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