防衛を果たしたものの試合内容に「申し訳ないです」を連発した亀田=ボディメーカーコロシアム(撮影・鳥越瑞絵)(写真:産経新聞) 日本のボクシング界が活気づいている。ロンドン五輪金メダリスト、村田諒太(三迫)がプロ転向を果たし、アマチュア7冠の井上尚弥(大橋)は「怪物」の異名にふさわしい快進撃を続ける。一方で、存在感に陰りが見えるのが亀田興毅(亀田)だ。世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチで6度目の防衛に成功したが、ふがいなさからファンに土下座し、悔し涙まで流す始末。派手な言動でボクシング界を盛り上げ、また多くのアンチをも生み出したヒール(悪役)はこの先、どこへ向かうのか−。(細井伸彦) 【フォト】 つまらない試合に対して土下座をしてあやまる亀田興毅 ■防衛6度も格下ばかり 4月7日、地元の大阪で行われたWBAバンタム級王座戦。亀田は6度目の防衛を飾ったが、内容は薄氷を踏む