『冷たい熱帯魚』の上映時のティーチインで園監督が「もう次作は撮ってて、東電OL殺人事件がモチーフなんです」と言ってたので楽しみにしていました。 今作について感想を書こうとするとなぜか前作を引き合いに出したくなる…『冷たい熱帯魚』では映画全体から発する“過剰さ”がドストエフスキー的*1に感じられて、畳み掛けるセリフや過剰な演出、オーバーアクトなど総合して生まれてた、どこか祝祭的な躁状態にノセられたのですが、今作の“過剰さ”にはちょっとノレなかったです。極端に形式化/類型化してキャラを立てることで、物語内でキャラが独り立ちしてのびのびと自在に動きだすことにつながり、やがては戯画化されて笑えてくる、という点では『冷たい〜』と似てるところもあります。ただ、『冷たい〜』で描かれていたのは人間の中に潜む欲望とか狂気で、今作は女性の性的衝動(?)が描かれているようなんだけど、その描かれ方にノレなかった。
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