ブックマーク / yosinote.hatenablog.com (17)

  • 野生の血が騒ぐのさ『ファンタスティックMr.FOX』 - うろおぼえ日常

    連日、日記を更新しております。というのも『カティンの森』からの『ショーン・オブ・ザ・デッド』で元気回復したので、同日3目の映画ハシゴにのぞんだのと同じ流れで3分連続で書いてみようと思ったもので。3目はキツネの父さんの活躍を観に行きました。ストップモーションアニメです。 キツネの一家をはじめとする森の生き物たちが登場します。それぞれに人間社会と同じような職業を持っていて、人間みたいな服を着て、事務所を構えたり不動産のあっせんをしたり記者の仕事をしたり学校へ行ったりしています。でも野生の血には抗えない。ヴァンパイアが人間の生血を前にすると抑えがたい性が現れるように、べ物を前にすると、それまでいかに紳士的であろうと、い散らかす(もったいない)。べ物にかかわる問題は、生存に関わるレベルのコトだから、狩に関する野生の能は完全には抑えられないのよ、という感じ。 キツネの父さんは家族がい

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    RockweIl 2011/11/19
  • 『恋の罪』 - うろおぼえ日常

    『冷たい熱帯魚』の上映時のティーチインで園監督が「もう次作は撮ってて、東電OL殺人事件がモチーフなんです」と言ってたので楽しみにしていました。 今作について感想を書こうとするとなぜか前作を引き合いに出したくなる…『冷たい熱帯魚』では映画全体から発する“過剰さ”がドストエフスキー的*1に感じられて、畳み掛けるセリフや過剰な演出、オーバーアクトなど総合して生まれてた、どこか祝祭的な躁状態にノセられたのですが、今作の“過剰さ”にはちょっとノレなかったです。極端に形式化/類型化してキャラを立てることで、物語内でキャラが独り立ちしてのびのびと自在に動きだすことにつながり、やがては戯画化されて笑えてくる、という点では『冷たい〜』と似てるところもあります。ただ、『冷たい〜』で描かれていたのは人間の中に潜む欲望とか狂気で、今作は女性の性的衝動(?)が描かれているようなんだけど、その描かれ方にノレなかった。

    『恋の罪』 - うろおぼえ日常
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    RockweIl 2011/11/15
  • 『ミッション:8ミニッツ』 - うろおぼえ日常

    公開二日目に観に行ったのですが劇場はガラガラ…神戸の中心地からちょっと外れたシネコンの朝イチはこんなものかな、とちょっと残念に思いつつ、いざ鑑賞です。ネタバレ回避はムリなので、それもこれもコミで思い返しつつ書いてみる。 シカゴ郊外で起こった列車爆破テロにより多大なる犠牲者が発生する。続いて更に大規模な爆弾を今度はシカゴ市街に仕掛ける旨の犯行予告があった…限られた時間内で犯人をつきとめ犯行を阻止しなければならない。列車に爆弾を仕掛けた者はその列車に乗っていたはずなのだから、爆破直前の列車内の時空間を再現しそこに潜り込めば犯人は突き留められるはず。そんなありえないようなことを可能にするのがソースコード。なんかよくわからないけど人間の死の直前の記憶8分間は死しても残ってるらしく?それをプログラムで再現とな。いわばマトリックス世界みたいなの?(ちがうか)でもそのソースコードによる仮想再現空間に潜り

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    RockweIl 2011/11/12
  • 『SUPER8/スーパー8』 - うろおぼえ日常

    公開前からかなり話題だった『SUPER8』を初日に観ましたよ。観た人の感想はさまざまのようですが、エル・ファニングがキラキラしすぎてたとか、少年たちのルックスが最適すぎる、とか、歯の矯正姿いいよね、とか、ゲロの吐き方最高とか、音楽いいよな、とか、列車事故のシーンすごいなとか、エンドロールが一番の見せ場じゃない、とか…っていうのは多くの人が思ったんじゃないでしょうか。それらを踏まえ、ある程度のクオリティをクリアした作品であることを認めた上で賛否もろもろ語られてるのかな、と思う。特にエンドロールについては、2時間ほどの物語はこの最後の8ミリフィルムのための壮大な伏線だったのか、と思うほどすばらしい。最後にゆずシャーベットで余韻を味わいつつお口さっぱりするんじゃなく、誕生日のスペシャルな手作りケーキが最後の最後で出てきたような感じだったな。あと、とりわけ自分が好きだったのは、少年たちのステレオタ

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    RockweIl 2011/10/22
  • 青い光でかどわかされて『スカイライン』 - うろおぼえ日常

    世間の一部で話題の『スカイライン』を観たよ…というか劇場に行ってみたらこれが案外人が入っていたのでびっくりしました。『マイ・バック・ページ』観たときより全然入ってましたよ。年齢層も結構高めだったり、若い男性だったり。中年男性だったり、夫婦ぽい二人連れだったり、と幅広かったです(こどもはいない感じでしたが)。 ストーリーは宇宙人が攻めてきたから逃げまくる、それだけ。たしかにロケーションとしてはずっとマンションから出ないし事前に聞いてたとおり低予算だな、と思った。あとは照明とか照明とかCGとかCGとか特殊メイクなどでてきていました。ケド、結構画面に観入っちゃうのですよ。LAの街と宇宙人のマザーシップは、あきらかに『第9地区』以降の表現だなと思う(SF詳しくないケド書いてしまう)。都市の上にぽっかりと浮かぶ宇宙船、そこから出てくる宇宙人たちと攻撃する空軍戦闘機、それらは空に実在してひゅんひゅん飛

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    RockweIl 2011/10/22
  • 恋人が夫婦になったら…『ブルーバレンタイン』 - うろおぼえ日常

    連休最後の今日、梅田のブルク7へ『ブルーバレンタイン』を観に行ってきました。内容は事前に町山さんの激推し紹介などで見聞きしていたのでなんとなくの予想をしていましたが、観た感想としては、まぁ、概ねのラインで、予想してた感じだな、と思いました。自分の感想を書くまでほかのブログでの感想はあまり見ないようにしているのですが、この映画について語るときにどうも『レボリューショナリー・ロード』が引き合いに出されているようですね。事前情報をそんなに入れずに軽い気持ちで行ったからかもしれないしれないけれど、『レボリューショナリー・ロード』は、そのヘヴィな内容に胸を圧迫されて息苦しいような気持ちになり、ディカプリオとケイトの演技には当に圧倒されました。『ブルーバレンタイン』は有る意味、そこまでの衝撃ではなかったかな(自分的には)。殺傷能力は『レボリューショナリー・ロード』のほうが高い、というかケイト演じる

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    RockweIl 2011/10/21
  • 映画『ソーシャル・ネットワーク』評いろいろ - うろおぼえ日常

    映画を観て、感想を書くにも人の影響を受けたくないな、と思ってブログ記事を見ないようして、1週間くらい仕事しててもたまに「『ソーシャル・ネットワーク』、ねぇ、うん」と考える瞬間がありつつ・・ようやっと『ソーシャル・ネットワーク』の自分なりの感想を書いてみたので、さあ、いろんな人の感想を読むぞ、とリーダーにたまりにたまった未読記事&リーダー登録以外にも気になるところ&検索してみた評を読むことにしました。というわけで今日の日記は自分用メモで、『ソーシャル〜』関係記事を読みながら、記事を更新日順にまとめさせていただいてみようかと。いろいろな感想や評を読むのは楽しい。いろいろ考えたくなりブログを書かせる力のある『ソーシャル・ネットワーク』は、よい映画ですね。 ※1/25、2/1記事の追加更新をしました。1/31の町山さんの映画特電は圧巻でした。過去の名作の引用から『ソーシャル〜』の多層的な構造を読み

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  • クール至上主義!虚実皮膜『ソーシャル・ネットワーク』 - うろおぼえ日常

    1月16日(日)にミント神戸に『ソーシャル・ネットワーク』を観にいきました。16日はOSデー(1000円で観られる)、かつ公開2日目ということもあって結構混んでいましたが、2日前からネット予約してド真ん中の席で臨みました。 Facebookが普及しきっているアメリカでこの映画が観られた時に観客が抱く体感/感想は日とは違うところがありそうです。04年に始まりあっという間に爆発的に普及する魅力を持ったサービスを作り上げたマーク・ザッカーバーグは億万長者で若者で、ちょっと世間の成功者像とずれたセレブリティ。この映画を観る際、アメリカ人にとってはそんな人物へのワイドショー的興味(パリス・ヒルトンに対するみたいなレベルでの)も少なからず影響すると思う。でも、この映画においては、そんなワイドショー/タブロイド紙的興味と重なりつつもどこか現実をベースにした“異なる位相”のドラマが展開しているからこそ、

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  • 『グラインドハウス』USAver.を観にいった日 - うろおぼえ日常

    先週の土曜日に『グラインドハウス』USA公開バージョンを観にいきました。いわずと知れたロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』とクエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ』の二立てです。公開当時に相当話題になっていて観たいなと思いつつそのままになっていました。東京であった「タマフル映画祭」(@新宿バルト9)で上映した映画を、大阪の梅田にある系列館のブルク7にて1週間限定のレイトで公開されることとなったのでこの機会を逃すとずっと観ることがないかも、と思って出かけてゆきました。ブルク7の2階下のカンテでチャパティ定べて腹ごしらえはバッチリです。カンテは中津の店でトータス松をはじめウルフルズのメンバーもバイトをしていたことで有名ですが、昨今の“客=神”みたいなマニュアル接客じゃなくて、ちょっとゆるい感じがかえって落ち着きます。 さて、映画。20:10〜フェイク予告編ではじまり

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    RockweIl 2011/10/14
  • 愛おしくて多幸感あふれるラブコメ『ステイ・フレンズ』 - うろおぼえ日常

    ジャスティン・ティンバーレイクとミラ・クニス主演のこの映画。予告を観るかぎり、よくあるタイプのラブコメで、ミラ版『抱きたいカンケイ』 *1 なのかな、と思ってました。なぜなら予告はあまりにもありきたりな描写の切り取りだったものな。体の関係だけと割り切って付き合ってたつもりがいつの間にか…みたいなアレか、という感じ。たしかにお話の軸はそのとおりなんだけれども、今作はありがちなプロットながら、そのディテールやキャラのキュートさゆえに愛おしくてたまらなくなる作品だったのです。 冒頭の“出会う前の二人”の並列して進行するテンポのよいシークエンスでそれぞれのキャラがうまく描かれていて、観客はこの二人がどんな性格なのかなんとなく分かるようになっています。ミーハーで自己中な彼女(エマ・ストーン)と付き合っていたディラン(ティンバーレイク)とザッカーバーグばりのギークぽい彼氏と付き合っていたジェイミー(ミ

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  • 立ち上がれ、猿『猿の惑星 創世記』 - うろおぼえ日常

    旧シリーズは超有名な第1作目しか観たことはなかったのですが、特に予習もせず観に行きました『Rise of the Planet of the Apes』こと『猿の惑星 創世記』(やっぱり原題のがかっこいいな)。どうして『猿の惑星』状態になってしまったのか、というその起源を描くこの物語。観客はどういうゴールに向かうかは分かってますし、シーザーが出てきた瞬間から彼が猿軍団のリーダー的な存在になるんだろうな、と分かってしまう。や、だからこそ、如何にして猿が人間より勝った存在となり、地球を制覇するのか?というストーリーの“如何にして”の部分の描写に全力を傾注することができるのだな。あらすじ部分は観る側にも大体共有されている予備知識があるから、スタートラインで既にある種のアドバンテージもらってるわけで。その利点を生かして脚を練り上げてあったし、映像的にもかなりすごいクオリティの作品になってましたね

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    RockweIl 2011/10/10
  • 最近映画館で観た旧作2本『太陽を盗んだ男』/午前十時の映画祭『ダーティハリー』 - うろおぼえ日常

    『太陽を盗んだ男』(1979/日:監督 長谷川和彦)@シネ・ヌーヴォ おもしろい!との評判を見聞きしていたので、大阪のシネヌーヴォでのジュリー&タイガース映画特集で上映されるのを楽しみにしてました。しがない教師(とはいってもジュリーですよ!)が原爆を作っちゃうというトンデモな設定というのは知っていたのですが、そこに至る前のバスジャック〜皇居突撃は知らなかったので、冒頭から括目して見入ってました。しかもあの皇居前広場の場面ゲリラ撮影とか…ありえんでしょう。すごいぞ!バスジャック犯のイカれた演技も最高です。しかもこの大事件(このエピソードだけで映画できるんじゃ)を契機に、ジュリーの原爆製作欲求がむくむく湧いてきて、ジュリーが“如何にして心配するのを止めて原爆を愛するようになったか”という物語が展開するわけです。フーセンガムを噛み噛みなんだかもやもやと思いつつも生きてきたジュリーはバスジャ

    最近映画館で観た旧作2本『太陽を盗んだ男』/午前十時の映画祭『ダーティハリー』 - うろおぼえ日常
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    RockweIl 2011/10/08
    『太陽を盗んだ男』はエヴァ破のBGMの元ネタだと聞いて気になってます
  • 2011サマソニ大阪(8/13)に行ってきました - うろおぼえ日常

    どうもはてなid;yosinoteことヨシノです。観た映画のこと書くのがメインの日記ですが、今日はサマーソニックに行ってきたことを日記に書いてみます。自分はライトな音楽リスナーなので、一人のアーティストを掘って聴きこんだり、月に何枚もCD購入したり、新しいアーティストを開拓したり…ということはありません。ただ、アルバムが出たら試聴せずとも必ず購入するアーティストも数少ないながらいて、そんな存在がプライマル・スクリームです。そんな彼らの名盤『スクリーマデリカ』の名曲群を演奏するスクリーマデリカライブがある、と発表された時点で、自分の中でサマソニ参加は決定事項となって、2011年の夏はこれに参加することを心の支えに生きていこう、と思ってました。ほかのアーティストもかなり豪華そうなので、ひとりで気ままにステージをうろうろしようかな、と思っていましたが、いろいろあって友人が同行することになりました

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    RockweIl 2011/08/14
    Come Togetherの大合唱→Country Girlへの転換にはやられました
  • 悪気はまったく無い人なのです『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』 - うろおぼえ日常

    町山智浩さんの昨年度ベストで上位だったこの作品は気になっていました。そうして観に行ったところ、そこに映し出された現象にはどこか既視感があったのです。 たとえば。とある誰か(A)と誰か(B)がなにかの会話をしてる。(A)は彼が持っているちょっと新規な“情報”をネタとして提供し、会話は盛り上がりました。後日、また(A)と(B)が会話をする機会が訪れる。すると(B)は、(A)が前に(B)に教えてあげた“情報”を、まるで(B)の持ち球であったかのように(A)に話したのです。(A)はこう思いました: ≪「あ、それ前、オレが言ったアレだよね」と言っては大人気ないか、まぁとりあえず聞き流すか、あえて指摘するほど大したことないしなぁ。でも、こいつ結構こういうこと多くない?≫ また別のケース。(A)は、友人(B)につきあってもらって買い物にでかけます。(A)の恋人へのバースディプレゼントを買いに行くのです。

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    RockweIl 2011/07/29
  • X-MENになるまで『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 - うろおぼえ日常

    『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を観に行ってきました。前夜祭の盛り上がりをちらちらと散見して、初日に期待値をあげて出かけましたが、その期待を上回るくらい楽しい面白い作品でした。X-MENシリーズをきちんと観ておらず、事前の知識はあまりなかったのにこれだけ楽しめたのだから、きっとシリーズをちゃんと観ている人はもっと楽しめるでしょうね。や、もしかしたらよく知らないからこそ結構楽しめたのかも、という気もしてきた。それくらいとっつきやすい作品だったのです。 プロフェッサーXとマグニートーの若き日を描くわけですが、この2人がたいそう魅力的。環境や生い立ちによる思想や理想や世界のとらえ方の違いが、彼らのその後の生き方を運命づけてる。この2人の関係性を軸に、X-MENの特異な能力を持つミュータントたちが参集するわくわく感やそれぞれの特殊能力などの見せ場、キューバ危機という実際の歴史を利用した

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    RockweIl 2011/06/15
  • 『メアリー&マックス』 - うろおぼえ日常

    予告は何回か観ていました。オーストラリアに住む少女とニューヨークに住む中年男性の20年にわたる文通による交流の物語だそうだってね…でも詳細は知らなかった。心の準備が無かっただけに余計に鑑賞後ズシンときました。クレイアニメのキャラクターのほのぼの感とは裏腹に、完全なる大人向け作品だったのです。 盗癖があったりこどもに無関心だったりする親の下に産まれたメアリー。なにより「ハプニングで産まれた子」と母に直接言われている時点で、彼女がしあわせな家庭ですくすく育ってるわけじゃないことは明らか。しかも、額にはシミがぺったりとあって容貌も冴えない。クラスメイトにはからかわれる。メアリーはきっと世界に受け入れられてる感覚を感じられないんだろな、それで自信もなくて、さみしくてたまらない。だから彼女は手紙をかくことにした、遠いところから自分を照らす光を照射してくれるような相手がいればいいな。たまたま住所と名前

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    RockweIl 2011/06/10
  • 選択しないという選択『ミスター・ノーバディ』 - うろおぼえ日常

    人が死ぬべき存在ではなくなった世界が舞台です。永遠の命を得るすべを得た人類にあって、その処置を行わなかった最後の死すべき人間の物語。その者の名前すら、あいまい(ニモ・ノーバディ)だし、その者の歴史すらあいまい。彼が語る過去は、登場人物も彼自身も、ストーリー自体もバラバラのサンプリングで矛盾だらけ。なぜなら、結婚する相手も3人登場し、そのが誰かによって、彼の人生もバラバラだから。それらのと築く家庭もいくつもの可能性をはらんでおり、その“あったかもしれない複数の可能性過去”を並列に語るから、訳がわからない。一体おまえの当の人生はどんなストーリーだったのか? 以下自分の思ったコトを書くので、ネタバレてます(自分なりの感想なので、思い込みもあると思うけど)。事前の想像どおり『バタフライ・エフェクト』のフレームがすぐ思い浮かぶ。蝶の羽ばたきひとつが、世界に影響を与えることがある。ある偶然の網目

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    RockweIl 2011/06/05
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