◇「採用活動は休日、夏休みに」大学が要望 学生が授業に出られない。欠席者が多くゼミが成り立たない。大学生の就職活動(就活)が長期化し、内々定に時間がかかるようになったため、大学キャンパスが四苦八苦している。「卒論どうしよう」という学生の嘆きも聞かれ、大学は「大学の教育機能が低下してしまう」と、採用活動は休日や夏休みにするよう企業に要望している。【山本紀子】 ゼミの人数は全部で11人。最近の授業では3人が、その前は4人が休んでいた。「どうしたんだろう」。出てこない友人を心配して、携帯メールで連絡を取る学生もいる。 「先生、やっぱり就活だって言ってます」 日本女子大被服学科の増子富美教授(染色・繊維加工)の授業も、長引く採用活動の影響を受けている。「3年生の10月からぽろぽろと空席が生じ、12月になると増える。進級しゴールデンウイーク明けに内々定をもらう学生もかなり出ますが、ここで決まらないと