5月30日金曜日、東京・新宿ピカデリーにて、公開中の映画「たまこラブストーリー」のスタッフ舞台挨拶が行われた。この舞台挨拶は、作品の好評とそれに伴う上映期間の延長を受けて、急遽企画されたもの。本舞台挨拶には山田尚子監督、演出を担当した小川太一、プロデューサー・瀬波里梨が登壇した。 匠の技を見せた撮影チーム トークセッションの冒頭、山田監督は改めて本作品を「たまこやもち蔵はじめ、みんなが少しずつ成長する、一歩踏み出すフィルムをつくれたのではないかと思います」と振り返った。続いて印象的なシーンに、もち蔵がたまこに告白する場面を挙げた。時間をかけゆっくりと画面の色が変化するシーンで、直後、〝飛び石〟の引きの絵へと切り替わった瞬間、山田監督は「キレイ!」と感動したという。また、望遠カメラで撮影したかのようなシーンに仕上がっており、望遠カメラ独特の〝揺れ〟も表現されている。山田監督は「劇場サイズの画