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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (10)

  • 世界最古の鞍を発見、定説覆す女性所有者に驚き、約2700年前

    中国の洋海(ヤンハイ)墓地から出土したおよそ2700年前の鞍。革を縫い合わせたものに藁や動物の毛が詰められている。精工な作りだが高価なものではなく、地域の牧畜民に日常的に使われていた。(PATRICK WERTMANN) 古ければおよそ2700年前、中国北西部の乾燥地帯で暮らしていたその女性は、まさに馬に乗ろうという装いで、鞍(くら)と一緒に埋葬されていた。獣皮製の外套をまとい、羊毛のズボンと革製の長を履いていた。 中国新疆ウイグル自治区のトルファン市近郊にある洋海(ヤンハイ)墓地で出土したこの鞍は、紀元前700年から紀元前400年ものと推定される。これまで発見された鞍の中では最も古く、誰が何の目的で鞍を使っていたかというこれまでの定説に疑問符が付けられた。(参考記事:「2500年前の墓から完全な大麻草13を発見」) 発見は「驚き」だったと、スイス、チューリッヒ大学の研究者で、学術誌「

    世界最古の鞍を発見、定説覆す女性所有者に驚き、約2700年前
  • ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点

    上院会議場に入ったトランプ大統領の支持者。議員や職員は急いで安全な場所に避難した。(PHOTOGRAPH BY WIN MCNAMEE, GETTY) 1月6日午後、ドナルド・トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に押し寄せ、大統領選挙の結果を認定しようとしていた議員たちが避難する騒ぎとなった。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL CORUM, GETTY IMAGES)

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  • 初期の恐竜の卵は柔らかかった、初の発見、定説覆す

    ムスサウルスの卵の化石。ムスサウルスは2億2700万~2億850万年前に今日のアルゼンチンにあたる地域に生息していた首の長い草恐竜で、体長は約6mだった。(IMAGE BY ©DIEGO POL) モンゴルの砂漠とアルゼンチンの高地で見つかった化石が、恐竜のものとしては初めての発見となる、「柔らかい殻をもつ卵」の化石だったことが判明した。そこから、恐竜の産卵と子育てについて、新たな様相が浮かび上がってきた。初期の恐竜は、繁殖に関しては現代の爬虫類によく似ていて、産んだ卵は穴に埋め、その世話をすることはなかったようだ。 この論文は6月17日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された。「ネイチャー」の同じ号にはまた、南極大陸で初めて発見された、おそらく海生爬虫類のものと思われる柔らかい卵の化石についての論文も掲載されている。 今回報告された卵化石はどれも、保存状態の良さはもちろん、存在すること自

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  • 鎧をまとった奇跡の恐竜、「最後の食事」が判明

    およそ1億1000万年前、現代のカナダ、アルバータ州北西部の焼け野原で、シダの葉をべるノドサウルス科の恐竜ボレアロペルタ・マークミッチェリ。このほど、その胃の内容物を詳細に調べた最新の研究結果が発表された。(ILLUSTRATION BY JULIUS CSOTONYI) 今から1億1000万年前の白亜紀、現在のカナダ、アルバータ州の森を、1頭の恐竜がゆっくりと歩いていた。森林火災の後だったのだろう、恐竜は焼け野原から伸びた柔らかいシダの葉をべていたようだ。しかし、まもなくこの恐竜は死亡し、海へと流された。そして長い時間をかけて堆積物のなかに埋もれていった。 時は流れて西暦2011年、オイルサンド採掘場の作業員が、鎧のような装甲に覆われたこの恐竜の化石を偶然掘り当てた。これまで発見された同種の化石としては最も保存状態が良いものだった。(参考記事:「鎧をまとった奇跡の恐竜化石」) この「

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    Running 2020/06/07
  • 「数を数える能力」実は多くの動物に、研究成果

    ミツバチは、自分の巣から現在位置まで目印を何個通過したかを覚えている。(PHOTOGRAPH BY JOE PETERSBURGER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 自分がリスになったと想像してみよう。そのリスが洞窟を見つけた。中は広々として快適そうだ。だが、2頭の大きなクマが先に入っていくのが見えた。数分後、1頭が出てきた。洞窟は今、自分にとって安全だろうか。これは、多くの動物が日々直面する計算問題だ。 敵を避ける時だけではない。恋人探しや餌探し、移動する時まで、数を理解する能力は様々な問題解決に役立つ。 ドイツ、テュービンゲン大学の神経生物学者アンドレアス・ニーダー氏は、動物の「数える」能力を研究したあらゆる過去の論文を集めて分析した結果、ハチ、鳥、オオカミなど多くの動物たちが、数を理解して、それを基に行動していることを明らかにした。これは、動物なりの数を数える行

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  • 月にも活断層による地震か、定説覆す研究

    アポロ宇宙飛行士が月面に設置した月震計のデータから、月はこれまで考えられていたよりも地殻活動が活発であることが示唆された。(PHOTOGRAPH BY NASA/GSFC/ARIZONA STATE UNIVERSITY) 活断層の近くに住居を建てるのはなるべく避けたい。ただ、月に居住施設を建設するなら話は別だ。というのも、月は長い間、地質的に死んだ星で、活断層など心配しなくていいと考えられていたからだ。地球よりもかなり小さな月は、冷えるのも早いはずで、地殻変動に必要な熱は天体の内部に無いというのがその理由だ。 (参考記事:「月中の月に隕石が衝突、観測はおそらく初」) ところが、アポロ時代のデータを改めて分析した結果、月は死んだ星ではない可能性が見えてきた。これまで考えられていたよりも、地殻活動が活発であるらしいことを示唆する研究が2019年5月13日付けで科学誌「Nature Geos

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    Running 2019/05/18
  • 記憶の書き換え、いつ実現? マウスでは成功

    緑は「標識された」記憶を示す蛍光タンパク質。(PHOTOGRAPH BY STEPHANIE GRELLA) 自転車に初めて乗れたときの気持ちを、あなたは覚えているだろうか。初めてキスをしたときや、初めて失恋したときはどうだろう。そうした記憶と感情は、わたしたちの心に長い間残り、蓄積され、わたしたち一人ひとりが形成されるもととなる。 一方、深刻なトラウマを経験した場合、恐ろしい記憶は人生を変えてしまうほどの精神疾患の原因ともなりうる。 しかし、もし恐ろしい記憶がそれほど強烈な痛みをもたらさないとしたらどうだろうか。人間の脳の発達に関する理解が深まりつつある今、PTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつ病、アルツハイマーといった疾患で、記憶を書き換える治療法が少しずつ実現に近づいている。(参考記事:「アルツハイマー病、治療の道筋を示す研究成果」) これまでのところ、実験はマウスなどの動物を中心

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    Running 2018/07/19
  • 第3回 ロケ先で楽しむ昆虫採集

    ──俳優業のかたわら、昆虫とのつきあいはどうやって続けてこられたのでしょうか。 俳優になってからは忙しくて、虫とはけっこう疎遠になっていましたね。でも、せめて毎年カマキリを一匹は見たいな、という思いがあり、それを果たすことで細々と満足していました。 昆虫愛が格的に再燃したのは、今から10年ほど前のこと。当時、撮影していた映画のロケ地が、福島との県境に近い茨城県の山奥でして、季節は真夏だったので、現地はもう虫だらけ。 ──さぞかし、虫好きの血が騒いだんじゃないですか。 はい。ロケ地の渓流沿いにオニヤンマが飛び交っていたので、スタッフが現地で調達してくれた捕虫網を借りて、撮影の合間にずっとネットを振り回していました。 夜は、高さ20メートルくらいの場所に足場を組んで、そこから夜通し照明をあてて撮影していたんですが、そのライトめがけて、カブトムシやクワガタがたくさん集まってくるんですよ。 そこ

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    Running 2018/07/19
  • 毒の葉だけ食べて生きるコアラ、鍵の遺伝子を発見

    絶滅が危惧されるコアラ。豪クイーンズランド州にある動物病院でユーカリの葉をべているところ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) コアラは実に変わった動物だ。べものの選り好みが激しく、毒があるせいで普通はべられないユーカリの葉の、ごく限られた種類だけをべて生きている。ほとんど一日中眠っている。赤ちゃんは母親のうんちをべる。ほかの動物たちにはさほど悪影響を与えない病気で命を落としてしまう。(参考記事:「動物大図鑑:コアラ」) そのコアラのゲノムが、オーストラリア博物館の保全遺伝学者、レベッカ・ジョンソン氏率いる研究チームによって解読され、7月2日付けの学術誌「Nature Genetics」に発表された。これにより、コアラがユーカリの葉だけでどのように生き延びているのか、なかでも毒が少ない葉をどのように選

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    Running 2018/07/05
  • 海鳥の危機、過去60年で70%も減っていた

    傷ついたハイガシラアホウドリのひな。南極圏に近い、ここ南アフリカのマリオン島には、200年前に人間が持ち込んだハツカネズミがすみついている。海鳥はこの新しい天敵を警戒する能をもっていないため、かじられ、やがて死んでいく。PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK 想像してみよう。南大西洋に1羽の若いアホウドリがいる。広げると3メートルにもなる翼で風に乗り、1日に800キロも滑空する鳥だ。 獲物を見つけるのに絶好の場所は大抵、深い海の底をさらうトロール漁船のそば。ちょうど今、この鳥の眼下では、トロール船から投棄される魚のくずをべようと、小型の海鳥たちが群がっている。その中に降下すれば、アホウドリは体の大きさにものをいわせてほかの鳥たちを蹴散らし、悠々とべ物にありつけるはずだ。 しかし着水した瞬間、そこには思わぬ災難が待ち受けている。広げた翼が底引き網のケーブルにからまり、

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