湯河原の秘湯、入浴料200円の霊泉『ままねの湯』に向かう。何度か道を間違いながら、建物を発見する。湯治で名高い霊泉だ。景観が凄い。浴室にはいる。先客Aがいる。年齢は60代を超えているように見える。真っ白な体が、茹で豚のように赤くなっている。お湯に足をつける。熱い。熱すぎて「これは無理だな」と思う。次の客Bが来る。年齢は60代を超えているように見える。常連客なのだろうか、先客に「やあ」と挨拶をすると同時に、灼熱のお湯の中にダイブをする。私は「化け物だな」と思う。Bは1分間ほどお湯に浸かり、あああああと吐息を漏らしながら浴槽を出る。真っ白な体が、茹で豚のように赤くなっている。私も、勇気を出してお湯に浸かる。全身が赤く染まり、私は、茹で豚になる。 今夜、徹くんの車で京都に向かう。愛するムラキテルミさんが京都に引っ越されるため、その護送をする。明日の夜には奈良県で開催されるイベントに登壇をする。今