【バンコク=岩崎健太朗】ミャンマーの首都ネピドーで27日、国軍記念日の式典が開かれ、ミン・アウン・フライン総司令官は「国の安定のために力を尽くしている」とクーデターの正当性をあらためて強調した。オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」によると、この日は抗議デモに参加した市民らへの国軍銃撃などで、7歳や10歳の子どもなど91人が死亡。1日の死者数としては過去最悪となった。 国軍は前夜、国営放送を通じ「規則に反すれば、背後から頭を撃たれる危険があると学ぶべきだ」と、デモに参加すれば射殺すると警告していた。ヤンゴンやマンダレーで多くの死傷者がでたもようで、マンダレーの自宅にいた13歳の少女は至近距離から胸を撃たれたという。人権団体によると、26日時点で確認できた限りの死者は計328人。