統計的評価法では明らかに「外れ値」 しかしながら、これらの科学的で統計的な野球の観点から見ても1993年の園川のWARは概ねマイナス10.1から10.6ぐらいと算出され、現代野球ではちょっとお目にかかれないレベルで猛烈にチームに損害を与えていることがはっきりしてしまいます。園川の負けを生み出す能力が科学的に証明されてしまった瞬間であります。 「たくさん失点しても、とりあえず5回6回ぐらいまでは投げてくれる」という園川の特性が、これらの統計的評価法では明らかに「外れ値」であり、そんな投手起用はふつうされないというコペルニクス的転回であったことは言うまでもありません。 統計的にここまで変な投手は、シーズン65試合に登板した中継ぎなのに規定投球回に到達してしまい統計上の投手評価では理論が確立していた「ブルペン補正」を崩壊させた下柳剛(1997年、日本ハム)とこの園川だけであることは特筆に値するで
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