「GODZILLA ゴジラ」55点(100点満点中) 監督:ギャレス・エドワーズ 出演:アーロン・テイラー=ジョンソン 渡辺謙 エメリッヒ版とは雲泥の差だが 日本版一作目「ゴジラ」(54年)の「そのうち行き過ぎた科学技術によりしっぺ返しを食らうぞ」とのメッセージはまぎれもなく先見性があるものであったが、それをハリウッドが二度目の実写化でようやく言及したからといって、日本の愛国的映画批評家たる私が手放しで傑作と褒め称えるなどと思ったら大間違いである。 科学者ジョー(ブライアン・クランストン)は、職場である日本の原発事故で愛する妻を失った。15年後、米海軍の爆発物処理隊員である息子のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は父とその事故現場を訪れることになるが、そこでは原発の廃墟どころか、想像を絶する極秘研究が行われていたのだった。 98年のローランド・エメリッヒ監督版「GODZILLA ゴ