令和元年11月16日に開催された民族文化研究会関西地区第19回定例研究会における報告「『キシダママ』岸田袈裟の活動紹介——『保守』の新たな可能性を探る」の要旨を掲載します。 はしがき 「保守」とは何であろうか。この「保守」なる言葉は戦後政治思想史においてはほぼ革新勢力に対する反動という意味合いで使用されてきた。現在でも「保守」なる言葉は「反動」とほぼ同義語として使用されることが多く、いわば一種のレッテル貼りの道具となっている面が否めない。 しかし、本来保守とは決して頑迷固陋なものではなく、何かを「保ち守る」思想であるはずである。単なる反動思想であるはずがない。保守の本質とは、「何を守るか」そして「その守った存在を通じていかなる世界を創造していくのか」にあるはずである。そこで問題になるのは、その守るべき対象と構想している世界像が個々人によって違ってくるという点である。保守すべき対象を、ある者
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