ブックマーク / sorae.info (4)

  • 月の中心部に固体の「核」を発見 過去の大規模なマントル転倒の証拠も

    地球唯一の自然衛星である「月」の内部構造は、惑星科学における長年の謎でした。20世紀前半までは、月の内部は地球のような層ごとに分かれた構造をしているのか、それとも火星の衛星フォボスやダイモスのように均質な構造をしているのかすらも不明だったのです。この謎に大きな進展があったのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の「アポロ計画」によって月面に地震計が設置されてからでした。 地震波の性質(速度、屈折角、減衰の度合いなど)は、通過する物質の性質(密度、温度、固体か液体かなど)によって変化することが知られており、地球の内部構造は地震波の観測を通して推定されています。月にも「月震」と呼ばれる地震活動があることが地震計の設置により判明したため、測定された地震波のデータを元に月の内部構造を推定することができます。これにより、月には地球と同じような層状の内部構造があるらしいことが明らかにされました。 ただし、

    月の中心部に固体の「核」を発見 過去の大規模なマントル転倒の証拠も
    STARFLEET
    STARFLEET 2023/05/26
    「海」がほぼない裏側と、多数の海がある表側では地殻に分布する元素組成の違いが大きいということか。しかし重元素がコアに沈み込んだ側が潮汐ロックで地球側に固定されているのは興味深い(月で修論書いた人間感)
  • 「流星のワイン」は真実だった? フランスのブドウ畑でクレーターを発見

    地表に隕石が衝突すると「クレーター」と呼ばれる窪地が形成されますが、地球においてその数は少なく、現存するものはわずか190ほどと推定されています。月の表面に9000以上のクレーターがあることを踏まえれば、より大きな地球におけるクレーターの少なさが際立つでしょう。地球にはプレートテクトニクスや風化作用があるため、地下に沈み込んだり風雨に削られてしまったりすることで、クレーターやその痕跡は消えてしまうのです。実際、地球にあるクレーターで視覚的にわかるものはほとんどなく、大半は地質調査やその他の証拠で存在が確認できたものばかりです。 【▲ 図1: ドメーヌ・デュ・メテオールはワイン向けのブドウ畑であり、隕石衝突によるクレーターであると数十年前に主張された。しかし科学的には長年認められておらず、もっぱらマーケティング戦略としてメテオールと名付けられていたに過ぎなかった(Credit: Domain

    「流星のワイン」は真実だった? フランスのブドウ畑でクレーターを発見
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    STARFLEET 2023/03/16
    採取岩石の放射性同位体の測定とかやればより裏付け取れるかもね(元隕石研究者の端くれだった感)
  • 異星人が見つからないのは“宇宙に生命がたくさんいる”から? フェルミのパラドックスに新たな解決法

    【▲ 参考画像:アメリカ国立電波天文台の「カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)」(Credit: Alex Savello)】「1950年の夏、物理学者のエンリコ・フェルミは、他の科学者と昼をとりながら、その当時話題であったUFO (※1) や超光速飛行などにまつわる雑談をしていた。その時フェルミは『でも、みんなはどこにいるんだ?(But, where Is everybody?)』とつぶやいた。」 ※1…この3年前の1947年、アメリカのワシントン州で自家用機に乗っていたケネス・アーノルドが、音もなく飛行する円盤を目撃したと主張した。後にケネス・アーノルド事件と呼ばれたこの出来事は世間の話題となり、異星人の乗り物としての “空飛ぶ円盤” が定着するきっかけとなった。 これが、後に「フェルミのパラドックス」と呼ばれるようになった、観測事実と実際の矛盾に関する指摘です。 地

    異星人が見つからないのは“宇宙に生命がたくさんいる”から? フェルミのパラドックスに新たな解決法
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    STARFLEET 2022/12/19
    宇宙の歴史の長さを思えば超先進種族の恒星間移民船や播種船、あるいは異文明全てを除去する使命を持った破壊船団みたいなものもいそうだが、そういうレベルにまで惑星文明が進化するのは稀ということかもしれない
  • 40億年前古代の火星で「数千回の破局噴火」が起こっていたことが判明

    【▲ 火星周回探査機マーズ・リコネッサンス・オービターのデータから作成されたアラビア大陸のクレーターの画像。火山灰は、このようなクレータなどに風によって運ばれ、水の作用によって粘土に変化しました(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)】NASAは9月16日、NASAのゴダード宇宙飛行センターの地質学者パトリック・ウェリーさん率いる研究チームが、火星の北半球にあるアラビア大陸で、40億年ほど前に、5億年ほどに渡って、数千回の破局噴火が起こっていたことを突き止めたと発表しました。 破局噴火(super eruptions)は最大規模の火山の噴火です。数十年に渡って惑星規模の気候変動をもたらし、後には、大きいものだと40kmほどから60kmほどにもなるカルデラが残されます。 火星のアラビア大陸にこのような破局噴火を引き起こすことができる超巨

    40億年前古代の火星で「数千回の破局噴火」が起こっていたことが判明
    STARFLEET
    STARFLEET 2021/10/02
    「破局噴火」って『死都日本』作中での「誤用」と言う設定だったのに、Wikipedia見たら国内ではこの言い回しがあの本の影響で定着してたのか。なんか面白いな。
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