「誰が子どもを狙うのか」 北芝健、テレンス・リー著 東邦出版 2007年6月発行 1365円(税込み) 子どもが被害者となる犯罪が、近年目立っている。自分の子どもを被害者にしないためには、親としてどうすればいいか。本書はそのためのノウハウを解説する。 正直なところ、本書の体裁はあまり上品ではない煽りに満ちてる。表紙に記された著者の名前には「元警察庁刑事 北芝健」「危機管理コンサルタント テレンス・リー」と肩書きが入っている。いかがわしい健康食品の販促本のようだ。 帯に著者2人の写真が入っているが、テレンス・リー氏の写真はあからさまにポーズを取っている。だいたい、どうみても東洋人なのに「テレンス・リー」とは? 巻末の著者紹介を読むと、かつて海外の傭兵部隊に所属し、その時のコードネームをペンネームに使っていると分かるが、帯だけを見るならば、怪しさでいっぱいである。