海上保安庁で活躍してきた国産旅客機YS11の最後の1機「ブルーイレブン」が、約42年間の活動を終えて引退することになり、第3管区海上保安本部羽田航空基地(東京都大田区)で13日、解役式が開かれた。 海保は戦後初の国産機であるYS11を5機導入。旧式化が進み、国内の定期路線からは平成18年に姿を消した。ブルーイレブンは昭和44年に配備された第1号機で、平成9年のロシアタンカーの重油流出事故などで活動した。 羽田航空基地の大本和隆主任飛行士(57)は「体の一部になっている感覚で、信頼感があった。まだ働けるので、なくなるのはさびしい」。総飛行時間2万3233時間を誇るベテラン機は航空自衛隊に引き取られる。