第2次安倍政権が発足したのが昨年12月26日なので、半年余り経過したことになる。安倍政権が掲げたアベノミクスはもともと、オーソドックスな金融・財政のマクロ政策と、規制緩和などミクロ政策の組み合わせだ。 本コラムで指摘してきたように、ミクロ政策では不十分な点が多いが、マクロの金融政策は世界標準のインフレ目標なのでまともだ。財政政策もこれまでのところ、まずまずだ。 金融政策の効果は、2年程度たたないとわからない。財政政策でも補正予算の効果はすぐには出ない。ましてやミクロ政策では、規制緩和をしても法制面の手当てが2年程度、その効果となると、あと数年はみておかないといけない。この意味で即効性のある政策なんてありえないのだ。 多くの人は、こうした政策の方向性を見ながら、その効果への期待で動いている。例えば、金融政策では、予想インフレ率が上昇するのが金融政策を実施してから半年程度かかるというのが