「そげぶ」*1を知ったのは、高校生の頃だったと記憶している。 当時、ケータイのSNSでつながっていたネット友達がやたらと「禁書目録」なる単語を叫んでおり、いまだ中二病が完治していなかった高校男子の目に留まったのがきっかけ。──“禁書目録”と書いて、“インデックス”と読むとな? 異能力バトルもの? なにそれ面白そう。 案の定ハマり、アニメ化決定の報に狂喜乱舞し、なんやかんやでずーっと追いかけてきたライトノベル、『とある魔術の禁書目録』シリーズ。その担当編集者であり、他にも数々の大ヒット作品に携わってきた三木一馬さん、初の著書が『面白ければなんでもあり』でござる。 「編集者」としての方法論・考え方を記したハウツー書であり、筆者自身の経歴をまとめた自伝であり、面白い作品の作り方や売り方を分析したコンテンツ論、マーケティング本でもある本書。 編集志望の学生さんはもちろんのこと、ライトノベル文化が好