安宅和人さんが率いるプロジェクト「風の谷」は、テクノロジーを用いて都市のオルタナティブを追求していく試みです。この連載では、そんなプロジェクトに関わるメンバーの横顔を紹介していきます。今回お話をうかがったのは、日産自動車株式会社の岩村令子さん。さまざまな土地への視察の中で見えてきた、それぞれの土地とのかかわり方について話し合いました。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」では「風の谷を創る」というプロジェクトを継続的に追いかけています。 コンサルティングファームから事業会社へ ──まずは今の会社にたどり着くまでのご経歴をお伺いしたいのですが。 岩村 新卒でBCG(ボストンコンサルティンググループ)というコンサルティングファームに就職して、12年間働きました。途中トヨタへの出向を挟み、子供を2回産んでいます。その後、ご縁があって日産に就職しました。 ──たしか、太田直樹さん(第1回参照)と