岡山県瀬戸内市の国立ハンセン病療養所「邑久光明園」で、1000人以上の入所者の遺体を解剖した記録が2020年に見つかりました。これらの病理解剖は、適切に行われていたのか? 数々の記録から浮き彫りとなった、その実態とは……。 瀬戸内市の長島にある国立ハンセン病療養所、邑久光明園。ここに、入所者の男性が描いた1枚の絵が展示されています。 (国立ハンセン病療養所 邑久光明園/太田由加利 学芸員) 「『検体の宵』という題名が付いていますけど、『亡くなった入所者の解剖を今から始めます』という場面の絵になります」 邑久光明園で1998年まで行われていた、入所者の解剖の様子を描いたものです。 (国立ハンセン病療養所 邑久光明園/太田由加利 学芸員) 「同じ部屋の方が亡くなって、その方の遺品をここまで持って来た時に実際に見た場面ということのようです。『(解剖は)亡くなられたらするものだ』というふうに皆さん