ブックマーク / www.12kai.com (3)

  • 吉田沙保里さんの「二十年後の自分」 » Fishing on the beach

    8年前、レスリングで優勝した吉田沙保里さんが小学校六年生のときに書いた「二十年後の自分」というのがスポーツ報知(2004.8.25)に載っていた。あまりにいい作文で、そのとき思わず書き取っておいたのだけれど、いま読んでもすばらしかったので、ここにあらためて書き留めておきます。 二十年後の自分 私は、今スーパーで、レジをしている。いろいろなお客さんがくる。私の、しっている、お客さんもきたことがある。私が、お客さんに話しかけると、あんた今、レジしてるんだーという。 私は、そうなの私は、小学校の時から、レジがしたかったのといった。 これはなかなかおもしろいわよ。 お客さんが、いろいろな物をかうの。だから、なにを作るのかなーと思うの。 私も今日のご飯なににしようかなーとレジをしながら、考えている。 毎日、いそがしいけど、がんばろう。

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/08/15
    毎日、いそがしいけど、がんばろう。
  • 「きりきりっ」考 — 宮澤賢治のオノマトペ(1) — | Fishing on the beach

    はじめに 宮澤賢治のオノマトペは、じっとしていられなくなるような、不思議な運動感を読み手の身体に立ち上げる。「かぷかぷ」と笑ってみたくなる。ケホンケホンと咳をしてみたくなる。地面から何かがのんのん湧いてくるような気がしてくる。 田守育啓『賢治 オノマトペの謎を解く』(大修館書店)を手にとり、一気に通読した。このでは、賢治のオノマトペが、通常のオノマトペからどのような置換、変換を経て創作されているかが論じられ、その上で各用例に解釈が添えられている。賢治のオノマトペのかなりをカバーしており、あの作品のあんなところにも、と気づかされることが多い。 その一方で、これらの解釈を読みうちに、次々と別解が浮かんできて、これはこうもああも考えられるのではないかと空想が止まらなくなってしまう箇所もあちこちにある。おそらく、賢治作品に親しんできた人なら誰でも、自分の賢治感、自分のオノマトペ感を持っているだろ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/05/04
    「きりきりっ」の「っ」は、運動じたいの不規則さよりも、むしろ、又三郎の動作の終点をイメージさせる。
  • 『カーネーション』のあった朝 | Fishing on the beach

    勤務先が自転車で15分の場所にあるおかげで、朝の連続テレビ小説を見て出勤するのが長年の習慣になっている。気の合う作品と出会えると、朝の仕事にもその作品に合った調子が出て、半年間がその作品の緩急にうっすら染まる一方、一、二ヶ月で見落とすようになってしまうこともあり、そんな場合は、ドラマもそこそこに出勤してしまう。これまで、最後まで見続けたものは『オードリー』『てるてる家族』『芋たこなんきん』『ちりとてちん』と大阪放送局制作のものが多い。 『カーネーション』を、3/31まで楽しみに見続けた。『カーネーション』を見ていると、作者や演出家、スタッフが、朝の生活をいかに丁寧に描いているかがよくわかった。早い朝、眠い朝、ミシンを踏みながら迎えてしまう朝、子どもを蒲団から追い出す朝の光が描かれ、時代ごとにかわる衣装や家のつくり、調度に配慮が行き届き、物語の朝が、見ているこちらの朝に染みてくる。 尾野真千

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/04/02
    気の合う作品と出会えると、朝の仕事にもその作品に合った調子が出て、半年間がその作品の緩急にうっすら染まる――
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