ブックマーク / note.com/yuuuuuiiiii (6)

  • 魔法の言葉を書き換える|嘉島唯

    Twitterの方が自然で飾らない関係が築けるのは、私だけではないと思う。口下手なのに、直接顔を合わせると無駄に「相手を楽しませなきゃ」と肩に力が入ってしまい、余計なことを口走っては相手に不快な思いをさせて、自己嫌悪に陥る。 だから、Twitterが流行り始めた直後なんて、その場所にこそ真実があると思っていた。リアルな人間関係はとにかく窮屈で、嘘にまみれているような気がしていた。 燃え殻さんに出会ったのは、私が「社会なんてつまらない人間の墓場」だと考えていた学生の頃だった。一番古いDMを見返すと、押されたタイムスタンプは2011年2月。10年以上前だ。 「当時は自民党が与党じゃなかったんだよ」と言っても、今の若い人たちには信じてもらえないかもしれない。まだアナログ放送なるものが存在していて、『笑っていいとも!』という伝説的な昼番組があったんだよと言ったら、「教科書の話だな」と思うだろう。松

    魔法の言葉を書き換える|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/07/19
    「死にたいという感情は、遠くに行きたいということです」。
  • “クリエイティブ勢”の傲慢と失敗|嘉島唯

    同じ言葉でも「誰が言ったか」で印象が格段に変わることがある。重みが違うのだ。 例えば、「音楽に力はない」という意見は、一流の音楽家と私が発したものだと説得力がまるで違う。一流の人が発する質を目の前に、素人はうなずくことしかできない。 東浩紀さんの最新作『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』は、まさに「この人に言われてしまったら、もう反論できない」と思わされる一冊だった。 "クリエイティブ勢"書は、哲学者として第一線を走ってきた東浩紀さんが、2010年に自身の会社「ゲンロン」を立ち上げ、失敗を繰り返しながら創業10年を迎えるまでの話が綴られている。 記事のタイトルに"クリエイティブ勢"という単語を持ってきてしまったが、これは書を読んで私の頭に浮かんだもので、東さんはこの言葉を使っていない(ので、不意な解釈かもしれない)。ここで言う"クリエイティブ勢"は、広告とかアート、音楽や映像とい

    “クリエイティブ勢”の傲慢と失敗|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/02/01
    組織と個。創造的な仕事と事務仕事。働いている誰もが考えること。ゲンロン戦記。
  • エモい文章の作り方|嘉島唯

    エモい。この不明瞭な形容詞が定着するなんて思わなかった。 エモさとは何なのか? Wikipediaには「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動きなどを意味する日語の形容詞」と書いてあるけれど、いまいちよくわからない。 一方で、私の文章は、「エモい」と評価をもらうことが多い。謎めいた形容詞で言い表される文章とは一体どういうことなのか? こんなことを書きながらも、自分自身、「あ、これはエモい」と思う作品に出合うことは多い。切なくて、妙に共感して、胸がざわつくあの感じ。単に甘美な言葉を羅列しただけでは、こんなに胸は動かされない。 私は、ひとつ仮説を持っている。 決して同じ体験をしたわけではないけれど、映像が頭に浮かび、追体験したような気分になる。この時、人は文章にエモさを感じるのではないか? それは「固有名詞」×日常性で作れる。 『ボクたちはみんな大人になれなかった』は、

    エモい文章の作り方|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2018/05/07
    固有名詞×日常感。
  • さよなら、こじらせ女子|嘉島唯

    「お前は俺が考える、現代のこじらせ女子だ」 伸ばしきった長髪を結び、下駄を履いて登校するような同級生に突然そう言われた。 「はぁ?」 その時、私は過労死寸前で休職中。心療内科に通いつつ、映画やアニメを見ては死にたい衝動を抑えているニートだった。 「とりあえずこれを読め」 2011年当時、AVライターとして活躍していた雨宮まみさんの『女子をこじらせて』というだった。 AVに興味を持ったとき、私は自分が「女である」ことに自信もなかったし、だからAVに出ている女の人たちがまぶしくてまぶしくてたまらなかった。「同じ女」でありながら、かたや世間の男たちに欲情されるアイコンのような存在であるAV女優、かたや処女でときたま男に間違えられるような見た目の自分。そのへだたりは堪え難いほどつらいものでした。 序文からすさまじい吐露が繰り広げられ、思わずを閉じた。衝撃的な単語はもちろんのこと、目をそらし続け

    さよなら、こじらせ女子|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2018/01/21
    時代と共に芽生えるアイデンティティがあるのなら、消える自意識があってもいい。
  • 社畜女子の呪い|嘉島唯

    かつて私は社畜だった。そして、死にたかった。 でもこの言葉を何度も頭で唱えては、生にしがみついていた。 元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。 今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のやうな青白い顔の月である。 平塚らいてうが1911年、「青鞜」創刊時に寄せた文章だ。 「パステルカラーの服を着た方がいいんじゃない?」私は男性に負けないくらい働きたいと社会に出たものの、22〜24歳の間、ずっと自殺を考えていた。以前「『これだからゆとりは』で死ぬ場合もある」というnoteに書いたが、適応障害になったのだ。 原因の1つは長時間労働だろう。仕事の量も多かったが、誰よりも努力すれば結果が返ってくるものだと勘違いしていた。加えて、自分を犠牲にして働くことでしか、存在意義を見出せなかった。 拍車をかけたのが、ジェンダーのコンプレックス。「女だから実力が正当に評価されない」

    社畜女子の呪い|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/10/21
    「天才は男性にあらず、女性にあらず。」
  • なぜ、高知に住みたいと思えないのか|嘉島唯

    東京でしか消耗できないからです。 「イケハヤ書店」が「まだ東京で消耗してるの?」に変わってから早1年。高知の魅力をたくさん知りました。 べ物は当に安くて美味しい。大自然に囲まれた、東京にはない豊かな暮らしがそこにはあるのでしょう。高知の素晴らしさを知るたびに、「まだ東京で消耗してるの? 移住しなよ」と声が聞こえてきます。 でも、私は一瞬も「地方に移住したい」と思ったことがありません。というか、1ミクロンも共感できない。 なぜか? それはイケダさんが所帯持ちであり、私が寂しがり屋な独身だからです。氏の豊かなライフスタイルは、ご人が相当な人格者で、かつ仲間(家族)がいないと厳しいでしょう。人とうまく関係性が築けない私からしてみれば、若いうちに所帯を持つ人って異次元なんです。もうその時点で思考の次元が違う。 独身女性は、東京でしか生きられない。そう唱えたのは、「負け犬の遠吠え」の酒井順子さ

    なぜ、高知に住みたいと思えないのか|嘉島唯
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2015/11/04
    独身女性は、東京でしか生きられない。
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