私は以前から、ISO9241-11のユーザビリティの定義に不満を感じていた。この定義はISO13407の普及、さらには関連規格の発展とともに、ユーザビリティの標準的定義と受け止められるようになってきたが、満足感が含められている点にその当時から不満を感じていた。つまり有効さと効率は相互排他的であるが、満足感はそうではなく、有効さや効率の良さの結果としてももたらされる、つまりそれらに部分的に従属する概念だからだ。 この定義がどのようにして決められたかを尋ねた私のメールに、Nigel Bevanは2001年に次のように回答してきた。 I have found the report of: ISO TC159/SC4/WG5, WG5 USABILITY ASSURANCE SUB GROUP. LONDON MEETING, 2-3 FEBRUARY 1988. The sub-group me
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