【ROLESCast #002 アフガン政権崩壊ー背景と展望】 2021年8月15日、アフガニスタンでターリバーン勢力が、首都カーブルを制圧しました。政府軍・治安部隊は目立った抵抗を見せず、ガニー大統領は直前に国外に逃亡しました。2001年9月11日の米同時多発テロに対して米国が行なってきたアフガニスタンへの軍事介入と親米政権の無惨な形での終結は、「帝国の墓場」というアフガニスタンの異名を再び印象づけました。ROLESでは8月16日に、中東・イスラームを専門とする池内恵教授と、ロシア・旧ソ連地域の軍事問題を専門とする小泉悠特任助教が緊急に対談を行って事態を検討し、これまでの政策とその帰結の評価、および将来展望を試みました。