本稿では、「Developers Summit 2012」(デブサミ2012)において、2月17日に行われた株式会社ディー・エヌ・エー 貝瀬岳志氏によるセッション「Scrumで組織改革」の内容を紹介する。 アジャイル開発手法の一つであり、チーム全体の生産性向上を重視したプロダクト開発のフレームワークとして、ここ数年注目度の高まっている「スクラム」。本セッションでは、DeNAで2011年夏より自部門にスクラムを導入し、今日まで継続的にその適用範囲の拡大および改善に取り組んできた貝瀬岳志氏が、DeNAにおけるスクラム導入の目的や展開のプロセス、スクラム推進による組織自体の変化などについて紹介した。 経営陣と現場の課題解決のために、スクラムをトライアル導入 貝瀬氏はまず、スクラム導入に至る背景として、「急成長するスマートフォン業界」と、そこでMobageを中心としたビジネスを展開していくために「