<首都圏や関西のエスカレーターで定着した「片側空け」の慣習は、必要以上の混雑や威嚇行為につながっている。「恐怖」が支配する現状は、一度リセットした方がいい> 駅などのエスカレーターで、立って乗る人は左側に寄り、右側は歩いて上る人たちのために空けておく慣習が東京で広まったのは1990年代半ばのことのようだ。 初めてその光景を見た時、私は日本でもこういう慣習が広まって良かったなと思った。それ以前には、約束の時間に遅れそうになっているときに、混み合ったエスカレーターでイライラしたこともたびたびあり、本当に急ぐときは階段を駆け上がっていた。ロンドンの地下鉄では立つ人はエスカレーターの右側に乗り、左側は急ぐ人が歩くというマナーが定着していると新聞で読んでうらやましいと思った。 だが、最近10年ぐらいはこの「片側空け」はやっぱりやめてほしいと思うことが多くなってきた。急いでいきたいという気持ちが弱まっ
インターネットなしの生活など想像もできない時代。現代人はその便利さを享受しつつ、プライバシー侵害などの難問に直面している。元号が改まった今年はワールド・ワイド・ウェブ(WWW)ができて30年。草創期からネットの発展を見つめてきた専門家に来し方行く末を語ってもらった。◇ ◇偽情報見抜く批判精神を グーグル バイス・プレジデント ビントン・サーフ氏私はインターネットの開発に関与し、1974年に
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