フェイクニュースが選挙結果に影響する、と懸念する人々が8割。フェイクニュースを怖がり過ぎではないか――。 間違った情報が日常的に氾濫する中で、専門家からそんな指摘が改めて出されている。 前回の米大統領選をきっかけに世界的な注目を集めたフェイクニュース問題。選挙をめぐるフェイクニュースの氾濫や混乱は日々、報じられている。 そして今回の米大統領選を前に、選挙結果への影響を懸念する人々が8割を占めるとの調査結果も公表された。 だが、フェイクニュースは実際に選挙結果を覆すほどの影響力を持つのか? 肝心のこの問題についての、明確なデータはなお示されていない。 その懸念は実態に見合っているか。つまり、フェイクニュースの脅威が誇張され過ぎていないか。 それによって、見過ごされるものは何か? フェイクニュースを「正しく怖がる」には、何が必要なのか。そんな議論が求められているようだ。 ●怖がり過ぎている