詐欺事件で注目を集める米医療ベンチャー、セラノス(Theranos)の元経理担当者は、創業者のエリザベス・ホームズが投資家たちに同社を売り込む一方で、巨額の損失を生み出し続けていたことを9月14日の法廷で証言した。 リーガルニュースサイトのLaw360とCNNの記者が伝えたセラノスの元経理担当者ソ・ハン・スパイビーの証言は、秘密主義で知られた同社の財務内容を、これまでで最も詳細に明かしている。 スパイビーによると、セラノスは2010年に1620万ドル、2011年に2770万ドル、2012年に5700万ドル、2013年に9200万ドルの純損失を計上していた。同社の2012年と2013年の収益はゼロで、創業2年目には週に約200万ドルの資金を燃焼させ続け、2014年末には3億7600万ドル(約410億円)の累積赤字を抱えていた模様だ。 スパイビーが提出した書類によると、セラノスは2014年から