これからの戦争の話をしよう 一田和樹 ■はじめに さっそくで恐縮だが、『これから』と書いたけど、本当は現在進行形で起きている戦争の話をしたいと思う。というと、「サイバー戦争の話か」と思うかもしれない。実際、国家間のサイバー攻撃は日常化しており、戦争といってもさしつかえないほどになっている。アメリカ大統領選挙でロシアがトランプに勝たせるためにアメリカ民主党にサイバー攻撃を行ったのは記憶に新しい。 でも、ここで言いたいのはサイバー戦争のことだけではない。二十世紀に入る前から、多くの国では新しい戦争を始めていた。それを端的に著した書籍が、『超限戦』である。中国の軍人二人が記した新しい戦争についての著作だ。 ここに書かれていたのは、これまでのように宣戦布告して武力を持って戦うような戦争は、戦争のごく一部でしかないという話だった。金融、諜報、テロ、メディア、法律などあらゆる方法を駆使して相手を無力化
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